友人が「20万円以上」する高価な「iPhone」を48回払いで購入したそうです。「2年後に返却すればお得」とのことですが、実際の負担はいくらくらいなのでしょうか?
本記事では、端末代金の分割払いについて、利用率やiPhone 16 Proを例にした実際の負担額、注意点を解説します。
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目次
端末代金の支払い方法は20代・30代の「6割超」が分割購入を選択
株式会社Grape Marketingが発表した「iPhoneの買い替えサイクルに関する調査結果」によると、20代の62.7%、30代の60.9%が分割払い・端末購入プログラムによる分割購入をしているという結果となりました。
また、株式会社Paidyが公表した「Z世代のiPhone白書」によると、Z世代の75.0%がiPhoneを購入するうえで「分割手数料無料で分割払いで支払うのは賢いと思う」と回答していました。
端末購入プログラムで「iPhone 16 Pro」を購入した場合の実質負担額はどれくらい?
実際に、端末購入プログラムを利用すると、いくらでスマホを購入できるのでしょうか。
例として、ある大手携帯電話会社の端末購入プログラムを利用してiPhone 16 Proを48回払いで購入した場合の実質負担額を表1にまとめました。なお、13ヶ月目に特典利用を申し込む場合では、実質負担額には前倒しのオプション利用料も含まれています。また、価格はすべて税込みです。
表1
| 通常の機種代金 | 新規契約・他社から乗り換え | 機種変更 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 13ヶ月目に特典利用申し込み&返却 | 25ヶ月目に特典利用申し込み&返却 | 13ヶ月目に特典利用申し込み&返却 | 25ヶ月目に特典利用申し込み&返却 | ||
| 128GB | 18万8640円 | 2万9700円 | 6万9480円 | 6万6960円 | 9万4320円 |
| 256GB | 21万8160円 | 3万9780円 | 8万6040円 | 7万4340円 | 10万9080円 |
| 512GB | 25万4160円 | 5万9760円 | 11万1360円 | 8万3340円 | 12万7080円 |
| 1TB | 28万8000円 | 6万9660円 | 12万9240円 | 9万1800円 | 14万4000円 |
※筆者作成(2025年6月現在)
端末購入プログラムを利用してiPhone 16 Proを購入した場合、実質負担額は「3万円~15万円程度」となるようです。通常の機種代金と比べると、半額以上お得になっています。この例からみると、「2年後に返却すればお得」というご友人の話は間違いではないといえます。
いわゆる「端末購入プログラム」の注意点
お得に利用できる端末購入プログラムには、注意点もあります。
まず、端末購入プログラムを利用するうえで、使用していた端末は返却しなければなりません。
「端末を返却することで返却後の分割払い分をカットする」という性質上、「購入」よりも「レンタル」に近く、端末を所有したい方には不向きなプログラムといえます。また、回収端末が査定基準を満たしていないなどの場合、別途追加料金が発生したり端末が回収できなかったりするケースがあります。
さらに、利用する特典によっては、各種保証サービスなど、指定されたオプションに加入することが条件となっている場合もあります。購入する際は条件をしっかりと確認して、契約するようにしましょう。
まとめ
端末購入プログラムを利用して、2年後に端末を返却することを条件に、48回払いでiPhoneを購入することはお得といえます。端末購入プログラムを利用した場合、約3万円~15万円と通常料金の半額以下でiPhone 16 Proを購入可能なケースもあるようです。
ただし、端末購入プログラムを利用する際にはいくつか注意点もあるため、購入方法は慎重に検討する必要があるでしょう。
出典
株式会社Grape Marketing iPhoneの買い替えサイクルに関する調査結果│年代別の平均利用年数・買い替え動機
株式会社Paidy Paidy、iPhoneの買い方から使い方までを調査した 「Z世代のiPhone白書」を発表
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
