子どもが「大学では一人暮らしをしたい」と言っています。仕送りの相場は月いくらくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.07.02 更新日: 2025.09.26
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子どもが「大学では一人暮らしをしたい」と言っています。仕送りの相場は月いくらくらいなのでしょうか?
大学進学を機に、子どもが「一人暮らしをしたい」と言い出すことは少なくありません。親としては、成長を感じて嬉しい反面、生活費や仕送りのことが心配になるのも自然なことです。特に、仕送りにいくらかかるのか、毎月どの程度用意すべきか、多くの保護者が悩むポイントでしょう。
 
本記事では、大学生の一人暮らしにかかる費用の内訳や、全国平均の仕送り額、金額を決める際のポイントなどをわかりやすく解説します。子どもの希望を応援しながら、家庭の負担も無理のない形で支えるために、ぜひ参考にしてください。
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大学生の一人暮らし、仕送りの平均はどのくらい?

子どもが大学で一人暮らしを始める際、仕送りの平均額を把握しておくことは、計画的な準備に役立ちます。
 
全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」によると、自宅外通学の学生に対する仕送りの平均額は月7万2350円でした。また、奨学金の有無別にみると、受給者の平均額は4万920円で、非受給者は8万6500円でした。
 
この中には家賃や生活費が含まれており、保護者にとっては毎月の負担が大きくなることもあります。仕送りだけでは足りず、アルバイトや奨学金などを組み合わせて生活している学生も多いのが現実です。
 
また、地域や大学の立地条件によっても差があります。例えば、東京や大阪など家賃が高い都市部では、同じ生活をするにも仕送りの金額が多く必要になることがあります。
 

一人暮らしの生活費の内訳は? リアルな出費を知ろう

大学生が一人暮らしをする場合、どのような費用がかかるのでしょうか。同じ調査によると、1ヶ月あたりの生活費は以下のような内訳になっています。


●食費:2万6110円
●住居費:5万6090円
●交通費:5050円
●教養娯楽費:1万3870円
●書籍費:1500円
●勉学費:1300円
●日常費:7520円
●電話・通信:3320円
●その他:2710円
●貯金・繰越金:1万4250円

貯金・繰越金を除いた合計金額は約12万円になります。仕送りだけでは賄えない家庭も多いため、多くの学生はアルバイトで4万円程度の収入を得て生活を補っています。このように、生活費の内訳を知ることで、「どこまで親が負担し、どこから子どもに任せるか」の線引きがしやすくなります。
 

仕送り額を決めるときに気をつけたいポイント

仕送りの金額を決めるときは、以下のようなポイントを考慮するとよいでしょう。
 

●家賃の有無と金額

一番大きな出費が家賃です。家賃を親が負担し、その他の生活費を子どもが賄うという分担も選択肢の一つです。
 

●子どもの収入見込み

アルバイトの予定があるか、奨学金を利用するかによっても仕送り額は変わります。体調や学業への影響を考慮し、無理のない範囲を話し合って決めましょう。
 

●家庭の経済的な余裕

無理をしてまで仕送りすることは避けた方がよいでしょう。家庭の家計状況に合った仕送り額を設定することが、長期的には大切です。
 

●定期的に見直す

子どもの生活状況は変化します。生活力がついてくれば仕送り額を減らすことも可能ですし、急な支出が増えることもあります。半年や1年ごとに話し合う時間を持ちましょう。
 

まとめ:仕送りは家族でよく話し合って決めよう

仕送りは子どもの一人暮らしを支える大きな柱です。ただし、仕送りの額に正解はありません。平均額はあくまで参考とし、家庭の状況や子どもの考え方に合わせて決めることが何より大切です。
 
「どこまで親が負担し、どこから子どもに任せるか」を丁寧に話し合えば、無理のない形で大学生活をスタートさせることができます。子どもの自立を見守りながら、必要なサポートは惜しまず、柔軟に対応していきましょう。
 

出典

全国大学生活協同組合連合会 第60回学生生活実態調査 概要報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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