スマホがあるのに「固定電話もあった方が安心」と言う親。固定電話がある家庭はどのくらいあるのでしょうか? 費用面も気になります

配信日: 2025.07.02 更新日: 2025.09.26
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スマホがあるのに「固定電話もあった方が安心」と言う親。固定電話がある家庭はどのくらいあるのでしょうか? 費用面も気になります
スマホが普及した現代でも、「固定電話もあった方が安心」と話す高齢の親は少なくありません。すでにスマホを持っているのに、なぜわざわざ固定電話が必要なのか、疑問に感じる人も多いでしょう。とはいえ、親の安心を思えば、簡単に否定もできません。
 
本記事では、固定電話を必要とする理由や現在の普及率、そして維持費の目安まで、気になる点をわかりやすく解説します。家族で納得できる判断をするための参考にしてください。
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高齢の親が「固定電話も必要」と考える理由とは?

高齢の親が固定電話を「必要」と感じるのには、いくつかの理由があります。まず大きいのは、「長年の習慣」です。また、ボタンが大きく、受話器を取るだけで通話できる操作のシンプルさなど、使いやすさも理由の一つです。
 
さらに、災害時や停電時にも使える可能性があるという信頼感もあります。実際、アナログ回線(メタル回線)は、電源がいらない電話機であれば、停電時も利用可能なため、緊急連絡手段として親世代にとっては心強い存在です。
 
※光回線や電源が必要な電話機など、利用条件によっては、停電時に使用できないこともあります。
 

固定電話の普及率はどのくらい? 実態を数字でチェック

総務省「令和6年通信利用動向調査」によると、固定電話を保有している世帯の割合は全国で54.9%です。これは令和5年の57.9%から減少しており、毎年少しずつ固定電話の利用は減ってきています。
 
年代別で見ると、20代世帯では固定電話の保有率はわずか3.1%です。一方で、60代は74.4%、70代では81.6%とされており、世代によって大きな差があるのが実情です。
 
つまり、若い世代には不要とされがちな固定電話も、高齢世代にはいまなお根強いニーズがあるといえます。
 

固定電話の維持費はいくら? 月額と通話料の目安

固定電話の費用は、契約形態によって異なります。ここではNTT東日本で提供されている、主な2つのパターンを紹介します。
 

【加入電話】
・回線使用料:1595円~2145円
・通話料:固定電話宛 全国一律で9.35円/3分、携帯電話宛 17.6円/1分

 

【フレッツ光 ひかり電話(基本プラン)】
・月額利用料:550円 + 光回線の月額利用料
・通話料:加入電話や光回線電話など宛 8.8円/3分、携帯電話宛 17.6円/1分

 
ひかり電話の方が基本料金は安くなりますが、インターネット回線の契約が前提になるため、光回線の月額利用料が別途発生します。
 

まとめ:親の安心のために、固定電話の使い方を見直してみよう

スマホが主流の時代になっても、高齢の親にとって固定電話は、慣れ親しんだ連絡手段であり、安心感のある存在です。操作が簡単で、場合によっては停電時にも使えるという特性から、「やっぱり固定電話があってよかった」と感じる瞬間もあるかもしれません。
 
すでに固定電話を利用しているご家庭なら、費用や利用頻度をふまえて、今後もどう活用していくかを家族で一緒に考えてみましょう。
 
料金プランの見直しや、必要な機能の確認をするだけでも、より安心で無駄のない使い方につながります。親の気持ちに寄り添いながら、固定電話の役割を改めて見直してみましょう。
 

出典

総務省 令和6年通信利用動向調査の結果(概要)
総務省 令和6年通信利用動向調査 世帯全体編
東日本電信電話株式会社 NTT東日本 基本料・通話料等
東日本電信電話株式会社 NTT東日本 FLET’S光 ひかり電話
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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