孫が私立中学を受験するのに「小学生から塾に通う」と言っています。ほかの家庭は教育費にどれくらいかけているのでしょうか?
そこで本記事では、小学生の家庭の教育費や塾にかかる費用について解説します。
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小学生家庭における教育費
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、小学生のいる家庭において、学校に関わる費用と学校外の活動費を合わせた教育費の総額は、公立小学校で33万6265円、私立小学校で182万8112円です。
また、学校以外の活動費のうち学校以外で学習する補助学習費用の金額は、公立小学校で9万3000円、私立小学校で37万5000円です。学校以外で学習する方法はさまざまありますが、塾に通う場合の費用を見てみましょう。
小学生家庭において塾にかかる費用
小学生のいる家庭で塾にかかる費用の平均は、公立小学校で5万6167円、私立小学校で26万4241円です。図表1に、学年ごとにかかる費用をまとめました。
図表1
| 第1学年 | 第2学年 | 第3学年 | 第4学年 | 第5学年 | 第6学年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 公立小学校 | 2万4839円 | 2万7898円 | 4万776円 | 5万3250円 | 7万9469円 | 10万6785円 |
| 私立小学校 | 15万4320円 | 15万2996円 | 19万4411円 | 26万5503円 | 38万4938円 | 43万8259円 |
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習調査」より著者作成
公立の私立いずれも、小学校の学年が上がるにつれて塾にかかる費用も上がることから、早めに中学受験にそなえたいと考える家庭が多いと思われます。
私立中学受験における塾利用のメリット
中学受験する受験生の多くは、塾に通っています。家庭学習で受験を乗り越える人もいますが、塾に通うことで得られるメリットがあります。
受験に向けての専門的なカリキュラムがある
塾には中学受験に向けた専門的なカリキュラムがあり、効率よく勉強を進められます。小学校の学習だけで中学受験の内容を補うのは難しく、塾で行う模試などによって学力を把握し適切な学習計画を立てられます。
受験や志望校についての情報が得られる
各塾では、過去の入試問題や受験生の動向など独自に多くの情報を集めており、中学受験や志望校に関する最新情報も熟知しています。こうした豊富な情報を活用し、効率的な学習を進めることができるため、塾を活用することは有利になるでしょう。
受験勉強のモチベーションが維持できる
中学受験までは3年ほどかかるため、受験勉強を続けるモチベーションの維持が重要になります。保護者のサポートのみで中学受験に挑む家庭もありますが、塾に通うことで講師や他の生徒から刺激を受け、モチベーションの維持につながる場合も多いです。
塾を選ぶポイント
私立中学の受験に向けて塾を決めるために、まず家庭でしっかりと話し合うことが大切です。本章では、話し合いを踏まえて塾を選ぶ際のポイントについて解説します。
志望校の対策ができるか
志望校の対策ができる塾であるかどうかは、塾を選ぶポイントのひとつです。それぞれの塾は合格実績を公表しているので、志望校の合格実績があるかどうか確認してみてください。志望校がまだ決まっていない場合は、合格実績の学校数や指導対象の学力レベル、カリキュラムが自分に合っているかもあわせて確認しましょう。
授業見学・体験に行く
塾に実際に行って、授業の見学や体験してみることをおすすめします。ホームページや口コミだけでは分からないこともあるので、授業の様子や講師の教え方など実際に体験してみましょう。
授業形式が合っているか
塾の授業形式は多くが集団授業ですが、個別指導や少人数の授業のほうが合うこともあります。
また、集団授業であれば、他の生徒の存在がストレスやプレッシャーになり、学習に集中できないこともあります。お子さんの性格や学習スタイルを踏まえて、個別指導のほうが向いていると感じたら、個別指導の塾や個人対応してくれる塾などを探しましょう。
私立中学の受験には塾を上手に活用しよう
私立中学を受験する場合、多くの受験生が塾に通っています。塾に通うことで効率的に受験勉強を進められたり、受験に対するモチベーションを保ちやすくなったりするメリットがあります。費用がかかる点も考慮し、家族でよく話し合ったうえで、塾を選びましょう。
出典
文部科学省 令和5年度子供の学習費調査
文部科学省 令和5年度子供の学習費調査(総務省統計局 政府統計の窓口 e-Stat)2 学年(年齢)別、所在市町村の人口規模(学科)別の学習費
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
