子どものピアノ練習に“隣からクレーム”…!思い切って「防音室」を検討中ですが、費用ってどれくらいかかりますか?

配信日: 2025.07.01 更新日: 2025.09.26
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子どものピアノ練習に“隣からクレーム”…!思い切って「防音室」を検討中ですが、費用ってどれくらいかかりますか?
ピアノの音は美しく響く一方で、住宅環境によっては周囲への影響も無視できません。特に、マンションや戸建て住宅が密集する地域では、子どもが思い切り練習できる環境づくりが悩みの種になることもあるでしょう。
 
最近では、家庭内に防音室を設ける方も少しずつ増えてきました。とはいえ、専門的な工事が必要なため、「一体いくらかかるのか」と疑問を持つ人も多いはずです。この記事では、防音室の費用相場や工事の種類をはじめ、できるだけコストを抑える方法を具体的に紹介します。
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防音室にかかる費用の目安

防音室の費用は目的によって大きく異なります。ピアノ練習を想定した防音室の場合、最低限の性能を備えた簡易タイプでも、設置費用は数十万円台からとされています。一方で、本格的なフルオーダー式の防音室では、6畳の広さで250万円を超えるケースもあります。
 
「TBSハウジング」が紹介している事例では、ピアノに特化した本格的な防音室を導入した住宅であれば、およそ250万円~300万円程度の費用が必要です。特に、遮音性能を示す「D値」が高くなるほど工事費用は上昇し、外部への音漏れを極力防ぎたい場合はコストが膨らみます。
 
防音性能は住まいの構造や希望する音の遮断レベルによって異なるため、まずは目的に合った基準を知ることが大切です。
 

工事の種類と費用の内訳

防音室の設置方法には、大きく分けて「組立式防音室」と「フルオーダー式防音室」の2種類があります。
 
組立式は「簡易防音室」や「ユニット式防音室」とも呼ばれ、約1畳から設置できる柔軟性の高さが魅力です。6畳程度であれば5日ほどの短い工期で完成する場合もあるため、すぐに使いたい場合やスペースを最小限にしたいケースに適しています。一般的な相場は100万円以上かかるケースが多いようです。
 
一方、フルオーダー式は「リフォーム式防音室」とも呼ばれ、一室全体を防音仕様に改装する方法です。設計の自由度が高く、生活動線に配慮した空間づくりができる一方で、コストは上がります。6畳の部屋を全面的に防音化する場合の費用はおおむね250万円以上です。
 
なお、新築時に防音設計を取り入れる場合は、構造段階から遮音施工を行うため、より高い性能に期待できます。ただし、必要なコストも大きく、トータルで250万〜300万円程度かかるのが一般的でしょう。
 
費用の内訳には、防音材や吸音パネル、防振ゴム、二重扉、換気口の遮音処理などが含まれます。見積もりを取る際には、これらの項目がすべて含まれているかをしっかり確認しておくことが重要です。
 

コストを抑える方法はあるのか

防音室を導入する場合には一定の費用がかかります。高い防音性能を求めるほど必要となる材料や工事の内容が増えるため、それに比例して費用も上昇していきます。ただし、工夫次第で予算を抑えることは十分に可能です。
 
たとえば、防音室の完全施工ではなく、「簡易防音キット」や「防音ブース」といった市販製品を活用する方法があります。これらは設置型のもので解体も比較的簡単なため、将来的に移動や撤去を考えている家庭に向いています。価格は数十万円以内で済むものがあり、初期費用を抑えたい家庭にとって有効です。
 
また、音の出入り口である壁や窓、ドア周辺には防音が必要ですが、必要最低限の範囲だけ工事を行う「部分防音」もあります。目的と予算に応じて、過不足ない対策を取ることが賢明です。
 

子どものピアノ練習に最適な防音室をつくるために

ピアノを楽しむための防音室は、近隣への配慮はもちろん、子どもが安心して練習できる環境を整える意味でも価値があります。費用は目的や設置方法によって異なりますが、100万円台から、本格的な性能を求めると300万円近くかかるものまであります。
 
ただし、簡易的な方法を取り入れたり、必要な箇所だけ対策したりすることで、コストを抑えることは十分に可能です。まずは希望する防音レベルや使用目的を明確にし、見積もりの内容をしっかり確認することが大切です。予算とのバランスを見ながら納得できる防音環境づくりを目指しましょう。
 

出典

株式会社TBSラジオ TBSハウジング「注文住宅に防音室を設置する場合の費用相場と注意点」
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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