給料20万円の娘が「家に月3万円」だけ渡しています。実家暮らしの“家計負担”はいくらが妥当なのでしょうか?
この記事では、実家暮らしの社会人が親に渡す生活費の平均額や目安、具体的な内訳、注意点などを詳しく解説します。親子間の円滑な関係を築くためにも、適切な家計負担について考えてみましょう。
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目次
実家暮らしの社会人が親に渡す生活費の平均額は?
株式会社モデル百貨が実施した「独身実家暮らしのお金事情について」の調査によると、親に毎月渡している金額は表1のとおりです。
【表1】
| 年代 | 金額 |
|---|---|
| 20代 | 3万3232円 |
| 30代 | 4万1750円 |
| 40代 | 5万9131円 |
| 50代 | 7万5473円 |
※筆者作成
全世代の平均額は5万4009円ですが、20代~30代は約3万円から4万円です。ただし、この金額は年齢や収入によって異なります。また、実家にお金を入れている人の割合は約6割であり、全く渡していない人は約4割存在します。
このように、実家に渡す生活費の金額は個人の収入や家庭の事情によって大きく異なります。親と相談しながら、無理のない範囲で決めることが大切です。
手取り20万円の場合、実家にいくら渡すのが妥当?
手取り20万円の場合、実家に渡す生活費の目安としては、収入の15〜20%程度が一般的とされています。つまり、3万円から4万円程度が妥当な金額と考えられます。この金額は、食費や光熱費、家賃の一部などをカバーすることを想定しています。ただし、実家の経済状況や親の希望、自身の貯蓄計画などを考慮し、柔軟に調整することが重要です。
実家に渡すお金の内訳と使い道を確認しよう
実家に渡すお金の内訳としては、以下のような項目が考えられます。
・食費
共に食事をする場合、その分の食費を負担する。
・光熱費
電気・ガス・水道などの使用分を考慮する。
・家賃
部屋を使用している場合、その分の家賃を支払う。
・日用品費
トイレットペーパーや洗剤などの消耗品の費用を分担する。
これらの項目を合計すると、月3万円から4万円程度になることが多いです。ただし、家庭によって必要な費用は異なるため、親と話し合って具体的な内訳を確認しましょう。
実家にお金を渡す際の注意点と親との話し合いのポイント
実家にお金を渡す際には、以下の点に注意しましょう。
・親の意向を確認する
親が生活費の受け取りを望んでいるか確認する。
・金額を明確にする
毎月いくら渡すのかを明確に決める。
・使い道を共有する
渡したお金が何に使われるのかを把握する。
・定期的に見直す
収入や家庭の状況が変わった場合、金額を見直す。
これらのポイントを踏まえて、親としっかり話し合い、双方が納得できる形で生活費の負担を決めることが大切です。
実家暮らしの家計負担は収入と家庭状況に応じて柔軟に決めよう
実家暮らしの社会人が親に渡す生活費の平均額は5万4009円であり、手取り20万円の場合は3万円から4万円程度が妥当とされています。ただし、家庭の状況や親の意向、自身の収入や貯蓄計画によって適切な金額は異なります。親としっかり話し合い、無理のない範囲で生活費を渡すことで、良好な親子関係を築きながら、自身の将来設計も進めていけるでしょう。
出典
株式会社モデル百貨 独身実家暮らしのお金事情について(PRTIMES)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
