「47km/L」走る車が登場!? 今乗っているアルファードから乗り換えた場合どのくらいオトクになる?
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
燃費47km/Lの車! どんな車で何がすごいのか?
2001年の東京モーターショーで発表された「47km/L」という驚異的な燃費性能を持つ車「ES3」をご存じでしょうか?
これはハイブリッドでもなく、CVTと軽量化によって実現した数値であり、従来のガソリン車や一般的なハイブリッド車と比べても圧倒的な省エネ性能です。例えば、トヨタのアルファードでは最新ハイブリッドモデルでも19km/L程度が限界であり、47km/Lはその2倍以上の燃費性能となります。
この超低燃費車は、ガソリン1Lで47kmも走行できるため、日常の通勤や買い物、長距離ドライブでも燃料費を大幅に節約できる点が最大の魅力です。さらに、クリーンな排気を追求した触媒システムも採用しており、家計にも地球にも優しい性能となっています。
アルファードと超低燃費車のガソリン代を比較
アルファードは高級ミニバンとして人気ですが、車体が大きいため燃費はガソリン車で10km/L前後、ハイブリッド車でも19km/L程度です。一方、燃費が47km/Lの車は同じ距離を走るのに必要なガソリンが半分以下で済みます。
例えば、年間1万km走行、ガソリン単価170円/Lで計算すると、表1の通りです。
表1
| 消費ガソリン | ガソリン代 | |
|---|---|---|
| アルファード | 約1000リットル | 約17万円 |
| ES3 | 約212リットル | 約3万6000円 |
※筆者作成
両車のガソリン代には、年間で約14万円近くの差が生じます。さらに、アルファードは自動車税や重量税が高めですが、ES3は軽量で低排出ガス車に該当する可能性があり、減税の対象となることもあります。加えて、車検やメンテナンス費用も小型車や新型エコカーの方が抑えやすい傾向があり、維持費の面でも有利です。
乗り換えで実際にどれだけお金が浮く? シミュレーションで比較
実際にアルファードから燃費47km/LのES3へ乗り換えた場合の「トータルコスト」をシミュレーションしてみます。結果は表2の通りです。
・ガソリン価格:170円/L
・アルファード(ガソリン車):燃費10km/L
・ES3:燃費47km/L
表2
| アルファード | ES3 | |
|---|---|---|
| ガソリン代 | 約17万円 | 約3万6000円 |
| 自動車税 | 約5万円 | 約3万5000円 |
| 車検(1年あたり) | 約10万円 | 約5万円 |
| 維持費合計 | 約32万円 | 約12万1000円 |
※ ES3の自動車税や車検に関しては、車体サイズが近いトヨタヴィッツを参考に試算
※筆者作成
このように、年間維持費には両車でおよそ20万円の差があり、ES3に乗り換えて5年間乗り続ければ、合計で約100万円の節約になります。さらに、アルファードをリセールバリューが高いうちに売却できれば、乗り換え費用の一部を回収できる可能性もあります。
まとめ
コンパクトで燃費の良い車への乗り換えは、ガソリン代や税金などの維持費を大幅に削減できる一方、初期費用や家族構成、ライフスタイルも考慮が必要です。
アルファードは広い室内や高級感、快適性が魅力であり、乗り換え先の車がそのニーズを満たせるかも重要なポイントです。乗り換えの際は、今の愛車を高値で売却する工夫や、保険の見直しでさらなるコストダウンも期待できます。
今後も燃費性能や環境性能は進化が続くため、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、最適な一台を選択しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
