娘の成人式の「前撮り」、私の「振袖」で節約と思っていたのに…「地味すぎる」の一言でまさかの「フルレンタル」!最新モデルを選んだら、前撮り+成人式当日でいくらかかりますか?
振袖の準備を進めるなかで、「母の振袖(いわゆる“ママ振”)を使えば費用を抑えられる」と考えていたものの、実際には子どもから却下され、急きょレンタルに切り替えるケースもあるようです。
この記事では、振袖の準備方法ごとの費用面や、「ママ振」と「フルレンタル」それぞれのメリットや注意点について解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
成人式の振袖、準備方法とそれぞれの費用感
成人式で振袖を準備する方法には、大きく分けて「レンタル」「購入」「譲り受け(ママ振)」の3つがあります。
「My振袖」を運営する株式会社TeraDoxが実施した調査によると、2025年に新成人を迎えた440名のうち、最も多かったのは「レンタル」で301人、次いで「お母様の振袖(ママ振)」が66人、「購入」が48人という結果でした。
また、振袖を契約した店舗を選んだ理由については、「デザイン」が203人と最多であり、子ども自身が気に入った振袖を重視して選んでいる傾向が見て取れます。
前撮り+当日フルレンタル、気になる費用は?最新モデルを選ぶと…
振袖一式をレンタルする「フルレンタル」プランでは、前撮り時の着付け・ヘアメイク、写真撮影、成人式当日のレンタル・着付けまでが含まれるのが一般的です。
その費用の目安は、振袖のグレードやブランド、オプション内容によって大きく変動します。まず、一般的な価格帯としては、以下の通りです。
●ネットレンタルプラン(振袖+帯+小物一式のみ)で約8万円~15万円
●フルセットプラン(着付け・ヘアメイク・前撮り含む)で約15万円~30万円
●ハイブランド・作家もの・オーダーレンタルの場合は30万円~50万円超
さらに、振袖の素材、最新モデル、タレント着用柄などを選ぶと、基本プランに加えて3万円~10万円以上の追加料金がかかることが一般的です。そのため、最新モデルの振袖をフルレンタルした場合の総額は、30万円台後半から40万円以上を想定しておくとよいでしょう。
なお、価格は店舗によって異なるだけでなく、地域によっても差があります。都市部の人気店では価格がやや高めに設定されている一方、地方では比較的リーズナブルなプランが見つかることもあります。
また、早期予約割引・オフシーズン割引などを活用すれば、撮影などの費用を抑えられる可能性もあるでしょう。
「ママ振」でも費用は0円ではない
一方で、「できるだけ費用を抑えたい」と考えたときに候補に挙がるのが、お母様の振袖を活用する「ママ振」です。購入やレンタルに比べて経済的というイメージがありますが、実際にはまったく費用がかからないわけではありません。
まず、長期間保管していた振袖は、状態の確認が不可欠です。シミやカビがないかを確認し、必要であればクリーニングに出す必要があります。専門的なクリーニングには1万円から2万円以上かかることもあるようです。
また、母親と子どもで身長や体型が異なる場合、寸法直し(仕立て直し)が必要です。裄(ゆき)や身丈を調整するには、数万円の費用がかかるケースも珍しくありません。
さらに、振袖は素敵でも、帯や帯締め、重ね衿、草履、バッグといった小物を現代風のデザインに新調したいという子どもも多いでしょう。これらの小物を一式揃えると、数万円から10万円を超えることもあります。そして、着付け・ヘアメイク代と記念写真の撮影費用も別途手配が必要になるでしょう。
最新モデルのフルレンタル、納得のいく準備で最高の思い出を
「ママ振」の場合でもメンテナンスや小物類で10万円以上の費用がかかることもあり、一般的なフルレンタルの相場は20万円から30万円程度、そして「最新モデル」を選ぶとその総額は30万円から40万円以上になる可能性があります。
たしかに費用はかかりますが、本人が心から気に入った最新の振袖を身にまとって、一生に一度の記念日を迎えられるという満足感は大きなものです。多くの店舗では早期予約による割引や特典が用意されているため、タイミングによっては費用を抑えられる可能性もあります。
準備にあたっては、無理のない範囲で予算を立てつつ、親子でよく話し合いながら、納得のいく形で思い出を残せる方法を選ぶことが大切でしょう。
出典
株式会社TeraDox My振袖 2025年新成人の振袖選び
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
