「ネット通販は断然ヨドバシ」という夫。私はずっと“Amazon派”なのですが、実際「ヨドバシならではのメリット」はあるのでしょうか? それぞれの共通点・メリットを比較
今回の事例は、夫が「ヨドバシ・ドット・コム派」、妻が「Amazon派」とのことで、日用品や家電を買うときに少し議論になっているとのことです。果たして、ヨドバシならではのメリットは本当にあるのでしょうか?
本記事では、中立の立場で「ヨドバシ・ドット・コム」と「Amazon」の両者を比較してみました。
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目次
Amazonとヨドバシ・ドット・コムの共通点
まず前提として、Amazonもヨドバシ・ドット・コムも、家電製品だけでなく、日用品、文房具、化粧品、さらには一部の食料品まで取り扱っており、商品のラインアップにはそれほど大きな違いはありません。
また、どちらも一部地域では即日配送や翌日配送に対応している商品が多く、注文の手軽さやスピード配送の利便性という点では共通しています。クレジットカードを登録しておけばワンクリックで注文できる点も同様です。
Amazonと比較したヨドバシ・ドット・コムのメリットは?
Amazonと比べてヨドバシ・ドット・コムが優れていると感じる点は、まずポイント還元率です。
Amazonの通常還元率は、商品や条件等によって異なりますが基本的に1%以下のものが多いのに対し、ヨドバシは購入金額の10%がヨドバシポイントとして戻ってくることが一般的です。例えば1万円の商品を買えば、次回の買い物に使える1000ポイントが付与されるわけです。
また、ヨドバシは全品送料無料をうたっており、小さな電池1本でも送料がかからないのはありがたい点です。対してAmazonでは、プライム会員(月額プラン税込600円、年額プラン税込5900円)でない場合は2000円未満の買い物に送料がかかることがあります。
もう一つ見逃せないのが商品の信頼性です。Amazonではマーケットプレイス経由の商品が多く、偽物や粗悪品に当たってしまうリスクもゼロではありません。その点、ヨドバシは自社倉庫からの発送が基本で、大手メーカーを中心とした信頼性の高い商品のみを取り扱っています。
Amazonのほうが便利な面とは?
とは言え、Amazonにも多くの強みがあります。例えば、取扱商品の数は圧倒的で、ヨドバシにはないニッチな商品や海外製品もAmazonなら簡単に見つかります。また、「Kindle本」や「Audible」、「Prime Video」といったサービスを日常的に使っている人にとっては、Amazonプライムの恩恵が大きいです。
さらに、Amazonはセールの規模が大きく、ブラックフライデーやプライムデーでは大幅な割引が期待できるため、価格重視でまとめ買いをしたいときには魅力的です。
一方、ヨドバシはアプリがやや使いづらいという面があります。あくまで筆者の体感ではありますが、スマホから気軽に買い物をするにはAmazonのほうがUI的に優れていると感じます。
Amazonとヨドバシは一長一短、使い分けがお得になるカギ
結論として、Amazonとヨドバシ・ドット・コムはどちらにも明確なメリットがあります。信頼性やポイント重視であればヨドバシ、商品数やサービス連携の豊富さを求めるならAmazonが適しているでしょう。
事例に関して言えば、「ネット通販は断然ヨドバシ」と言い切る夫の意見も納得できるポイントがあり、今後は商品や状況によって、Amazonなどと使い分けていくのが良いかもしれません。
例えば、日用品や文具はポイントがたまりやすいヨドバシ、書籍や海外製品はAmazon、といったように両者を使いこなすことが、かしこいネットショッピングにつながるのではないでしょうか。
執筆者 : 宇野源一
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