姉の住む地区は「入学祝いに10万円もらえる」と聞いてビックリ! 今どきそれが“普通”なの? 各自治体の「支援制度」も確認
そんなとき、姉が「来年中学生になるから、自治体から10万円もらえるんだ」などと言っていたら、「本当に?」と驚くのも無理はありません。
しかし最近では、子育て世帯を応援するために小中学校の入学時に支援金を出す自治体が登場しています。本記事では、主だった自治体の入学支援制度について紹介します。
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足立区では2026年度から新入学者1人10万円の支給が決定
東京都足立区では、「教育費にかかる保護者負担軽減補助」として、2025年度から教材費の補助、修学旅行費・自然教室費の補助が実施されており、2026年度からは新たに入学準備金の補助が実施される予定です。
入学準備金の支給額は小学校・中学校に入学する児童1人あたり10万円で、公立・私立を問わず現金で支給されます。申請方法は現時点では未定となっていますが、2025年12月中旬に支給される予定ということです。
ちなみに10万円という金額は、制服や通学鞄(ランドセル)、上履きといった入学時に必要となる学用品の費用に相当する金額とのこと。もちろん進学先によって差はあるかもしれませんが、10万円というまとまった支援金があるのはうれしいですよね。
新宿区は2026年度から新入学者1人10万円の支給が決定
一方、同じ東京都内の新宿区では、現時点ですでに入学祝金が支給されています。支給額は小学校入学時に5万円、中学校入学時に10万円で、いずれも現金で支給され、所得制限はありません。受給には手続きが必要ですが、対象者には事前に案内が届くので忘れずに申請するようにしましょう。
首都圏だけじゃない! 入学祝い金のある自治体はほかにも
足立区・新宿区と続くと、「東京の自治体以外は関係ない」と思ってしまうかもしれません。ですが、調べてみると東京以外にも入学時に独自の支援をしている自治体がありました。
例えば群馬県下仁田町では、小学校・中学校入学のタイミングで現金7万円と商品券3万円、合わせて10万円分が入学祝金として支給されます。小学校・中学校入学時点だけでなく、引き続き町内に在住する見込みがあることなどいくつかの要件はありますが、かなり手厚い支援と言えます。
福島県磐梯町には「誕生入学祝金支給制度」があります。名称に「誕生」とついていることからも分かるように、こちらの制度では、誕生時および小学校入学時・中学校入学時にそれぞれ祝金が支給されます。
誕生時の支給額は第1子・第2子が10万円、第3子以降は20万円と異なりますが、小学校入学時・中学校入学時には出生順にかかわらず一律で10万円ずつ受け取ることができます(※2019年3月31日までに出生し、誕生祝金を受給した児童は入学祝金の対象外)。
同じく福島県の白河市では、「白河っ子小学校入学祝金」として、小学校に入学する児童の保護者に対して現金5万円が支給されます。こちらは原則申請が不要で、児童手当またはこども医療費が支給されている口座に自動的に振り込まれる手軽さも魅力です。
茨城県境町では、小学校入学時・中学校入学時に加え、高校入学時にも1人あたり3万円の入学祝い金を支給しています。義務教育ではない高校入学時にも支援があるのはありがたいですね。
そのほか、入学時に支援がある自治体
また、埼玉県の小川町や横瀬町ではそれぞれ2万円分の地域通貨や商品券が、静岡県御殿場市では「富士山Gコイン」という御殿場市デジタル地域通貨1万円分が、小学校・中学校への進学時に支援されます。現金ではないものの、地域の店舗で利用できるため、家計の助けになるのは間違いありません。
まとめ
こうしてみると、都市部だけでなく地方の自治体でも工夫を凝らした支援が行われていることが分かります。また、自動で振り込まれる自治体もあれば、申請が必要な自治体もありました。「うちの地域はどうなんだろう?」と気になったら、ぜひお住まいの自治体のホームページを確認してみてください。
出典
東京都足立区 教育費にかかる保護者負担軽減補助
東京都新宿区 入学祝金(1月1日基準)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
