旅行中に友人を「ホテルの部屋」に招待→チェックアウト時に「2名分の請求」されたけど、宿泊してないのにナゼ!? 宿泊者以外の“立ち入り”は禁止なの? 注意点を確認
今回のように友人は帰宅したのに、「宿泊した人」が対象であるはずの宿泊費を請求されるのは納得がいかない人もいるでしょう。
本記事では、宿泊する部屋に友人を招き入れることは規約違反なのか、ホテルの宿泊ルールと、トラブルを防ぐためはどうすべきかについて解説します。
ファイナンシャルプランナー2級
ホテルが宿泊者以外の立ち入りを禁じるのはなぜ?
多くのホテルでは、宿泊者以外の部屋への立ち入りを禁止するルールを設けています。これはホテル内でのセキュリティ対策や、正規の宿泊者の安全や快適さを守るためです。
もしホテル側が把握していない人物がホテルの客室に出入りしていると、宿泊者にとっては「友人」であっても、ホテル側にとっては「不審者」とみなされてしまう可能性もあります。
このような「不審者」の侵入や、客室でのトラブルを防ぐために、ホテルでは宿泊の予約やチェックイン時に宿泊者の情報を確認しているのです。また約款に、宿泊者以外の客室の立ち入りを禁止する旨を記載しているホテルもあります。
「宿泊していないから大丈夫」とは限らない
ホテルが「宿泊者以外の客室の入室を禁じる」というルールを設けている場合、たとえ友人が宿泊しなかったとしても、部屋に入っただけで規約違反となってしまいます。この場合は、ホテル側から「友人」の情報を確認したうえで追加で1名分の宿泊料金を請求される可能性もあるでしょう。
大手ビジネスホテルのアパホテルでも公式ホームページに「客室内での訪問客との面会はご遠慮いただく」といった内容が記載されています。
ホテルによって、規約や規約違反となった際の対応は異なるでしょうが、原則として、予約した宿泊者以外の訪問客は客室内に入ることはできない場合がほとんどです。もしやむを得ない理由がある場合は、ホテル側に相談し、許可を得てからにしましょう。
ホテルで会いたいときはロビーやレストランを利用しよう
ホテル内で友人や知人と会いたい場合は、客室ではなくロビーやレストラン、バーなどの共用スペースを利用しましょう。これらのエリアは一般的に宿泊者以外でも利用することができます。
またホテルによっては個室利用ができるレストランやカフェ、貸しスペースのある施設を用意しているところもあります。
「部屋に呼べないのは不便」と感じるかもしれませんが、ホテルや他の宿泊客とのトラブルや追加料金のリスクを考えると、安心して会話を楽しめる環境といえるでしょう。
ホテル側のルールを守って快適な滞在を
ホテルは公共性の高い施設なので、宿泊者の安全と快適さのために、ルールが設けられています。「少しの時間だから」「泊まっていないから大丈夫」といった軽い気持ちで友人を客室に招き入れ、そのこと自体がホテルの規約違反と判断された場合には、追加料金や注意の対象となる可能性があります。
宿泊しない友人や知人とホテル内で面会したい場合は、ロビーやレストランなど宿泊者以外も利用できるスペースを利用するようにしてください。また事前にホテルの公式サイトや利用規約を確認しておくことで、思わぬトラブルを避け、安心して宿泊を楽しむことができるでしょう。
執筆者 : 渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
