「1円スマホ」のからくりとは?利用料金や契約期間はどうなるの?
今回は、「1円スマホ」のからくりや注意点などを解説します。
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「1円スマホ」のからくりとは?
「1円スマホ」には、実は「一括1円スマホ」と「実質1円スマホ」の2種類があり、それぞれ「1円で販売できるからくり」が異なります。
・一括1円スマホ
一括払いで1円を支払えばスマホを利用できる仕組みです。「回線契約」と「スマホ端末」の割引の組み合わせにより、1円となっているケースが多く見られます。
・実質1円スマホ
端末費用として、毎月1円を支払うとスマホを利用できる仕組みです。基本的に、各通信キャリアが設定している「端末購入プログラム」に基づき、1~2年にスマホを返却することが前提のようです。決められたタイミングでスマホを返却すると、残りの支払いが免除されます。
1円スマホは、利用条件として「回線契約も行う」「一定期間は契約を継続する」「特定のプランに加入する」などが定められているケースが一般的です。
さらに、実質1円スマホについては、1~2年後にスマホを返却しなければならない点に注意しましょう。
1円スマホの注意点
1円スマホは、定価よりも安く購入できる点が魅力ですが、次の点に注意が必要です。
回線契約もセットで行う必要がある
1円スマホは端末のみの購入は難しく、回線契約もセットで行うことが条件となっているケースがほとんどです。多くの場合、他社からの乗り換え(MNP)や新規契約を対象とした割引キャンペーンが適用されており、その前提で価格が設定されています。
実質1円スマホの場合は、返却が前提となる
前述した通り、毎月端末費用を1円ずつ支払う実質1円スマホの場合、1年後もしくは2年後に端末を返却しなければなりません。決められたタイミングで返却しないと、その時点での残債を基に支払額が再計算され、最終的な支払金額が高くなってしまうこともあるようです。
例えば、2年間(24回払い)の契約だったが、25ヶ月以降も継続して利用する場合、残りの端末代金を分割した費用が発生します。
一定期間は契約を継続する必要がある
1円スマホの購入後、一定期間は契約を継続した方がいいでしょう。実際には、1円スマホをすぐに解約した場合でも解約金はかからないことが多いものの、短期での解約を繰り返すと通信キャリア間のブラックリストに載ってしまう可能性もあるようです。
「短期解約」に該当する明確な基準はありませんが、最低でも6ヶ月間は解約しない方がいいといわれています。
特定のプランやオプションへの加入が基本となる
1円スマホは、特定のプランやオプションへの加入が必須であるケースが少なくありません。
例えば、通信量が少ない方でも、毎月500円程度の増量オプションに加入しなければならないといったケースもあります。
最新機種からは選べない可能性が高い
1円スマホとして最新機種が登場することはあまりないため、最新の端末を利用したい場合は、ほかのキャンペーンを利用することをおすすめします。
1円スマホとして提供されるのは、必要な機能は備わっているものの、スペックは控えめなモデルであったり、一昔前のモデルであったりするようです。
1円スマホは、特定の通信契約や条件を満たすことで購入できる
1円スマホのからくりは、「特定の通信契約の締結を条件として、端末代や回線代などを大幅に割引する仕組み」です。
つまり、スマホ端末を1円で手に入れるためには、「回線契約」「プラン加入」「一定期間の利用」などの条件がセットになっており、それらを前提とした価格設定となっています。
そのため、「1円」という言葉だけで飛びつかず、契約内容や利用条件をしっかりと確認することが大切です。仕組みを理解し納得して選べば、賢い選択肢の一つとなるでしょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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