年収600万円あっても「ANA」や「JAL」に乗れるほどお金に余裕がありません。年に1回大手航空会社を利用できるのは年収いくらの人なのでしょうか?

配信日: 2025.07.14 更新日: 2025.09.26
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年収600万円あっても「ANA」や「JAL」に乗れるほどお金に余裕がありません。年に1回大手航空会社を利用できるのは年収いくらの人なのでしょうか?
年収600万円でも、「旅行の際にANAやJALなどの大手航空会社を利用する余裕がない」と感じる方もいるかもしれません。平均より高い年収を得ていても、家賃や税金、固定費などに追われ、実際に使えるお金が思うほど残っていないことが要因として考えられます。
 
この記事では、“年に1回ANAやJALなどの大手航空会社を利用するためには年収いくら必要なのか”を考えていきます。
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年収600万円でも大手航空会社を利用する余裕がないのはなぜ?

年収600万円というと、平均よりやや高い印象を持つかもしれません。しかし、実際の手取り額は所得税や住民税、社会保険料を差し引いた後では、450万円~510万円程度にとどまるといわれています。
 
月収に直すと、38万円~43万円ほどです。家族構成や各家庭のライフスタイルにもよりますが、仮にこの金額の中から家賃に10万円~15万円ほどを充てるとすると、生活費や貯蓄などに使えるお金は限られてきます。
 
もちろん、単身で暮らしていて生活費を抑えられている人や、旅行のために計画的に貯蓄をしているというご家庭にとっては、年に1回大手航空会社を利用することも十分可能でしょう。
 
ただし、家族を持ち、住宅ローンや教育費といった固定費が多くかかっている場合は、ANAやJALといった大手航空会社の航空券代に十分なお金を割けないという人も少なくないかもしれません。
 

どれくらいの年収があれば、年1回大手航空会社を利用する余裕がある?

ANAやJALといった大手航空会社を利用する場合、行先などにもよりますが、通常運賃では往復で5万円から6万円程度かかるケースもあり、繁忙期には8万円以上になることも珍しくないようです。
 
これに加えて、空港までの交通費や旅行先での宿泊費・食事代、現地での移動費などを含めると、旅行スタイルや人数によっては全体で15万円から20万円ほどかかるケースもあるでしょう。
 
このような出費をまかなえる年収ラインを考えると、旅行費用を手取りの5%程度に収める場合、可処分所得が400万円ほどあれば年に1回の利用が視野に入ります。これはちょうど年収600万円前後に相当するラインです。
 
ただし、前述の通り、家族の人数が多かったり、毎月のローン返済や教育費などで可処分所得における支出の割合が多かったりする場合などは、年収が600万円あっても、大手航空会社の航空券代に十分なお金を割けないというケースもあるでしょう。
 
仮に大手航空会社を利用して、1回約20万円の旅行をする場合、旅行費用を手取りの3%以下に収めるためには、可処分所得700万円前後、つまり年収では900万円ほど必要となる計算です。
 

年収を上げる以外にもできる工夫と行動プラン

年に1回、大手航空会社を利用して旅行したいと思っても、必ずしも年収を大きく増やす必要はありません。
 
例えば、各航空会社の早割、タイムセールを活用すれば、費用を抑えた旅行も可能です。ほかにも、旅行専用の積立口座を作り、毎月少額でも貯めていく習慣を持てば、自然と資金も貯まるでしょう。
 
また、在宅副業やスキルを生かした仕事で得た収入を旅行費に充てるのも有効です。さらに、クレジットカードの利用でマイルを貯めることで、航空券に交換することもできます。
 
このように収入を増やす以外にも、工夫次第で無理のない旅を実現する方法はあるのです。
 

まとめ:無理なく旅行を楽しむために

年収600万円は収入として決して低いわけではありませんが、家族構成や生活コストによっては、旅行に十分なお金を回すのが難しいと感じるケースもあるでしょう。特にANAやJALといった大手航空会社は一般的に運賃も高い傾向にあり、余裕を持って利用するには可処分所得とのバランスが重要になります。
 
旅行費用を手取りの5%程度に収める場合、可処分所得が400万円ほどあれば年に1回の利用が視野に入ります。これはちょうど年収600万円前後に相当するラインです。
 
ただし、家族の人数が多かったり、毎月のローン返済や教育費などで可処分所得における支出の割合が多かったりする場合などは、年収が600万円あっても、大手航空会社の航空券代に十分なお金を割けないというケースもあるかもしれません。
 
反対に、単身で暮らしていて生活費を抑えられている人や、旅行のために計画的に貯蓄をしているというご家庭にとっては、年収がそれほど高くなくても、余裕を持って大手航空会社を利用できる場合もあるでしょう。
 
また、年収を上げる以外にも工夫次第で無理のない旅は実現できます。各航空会社の早割やタイムセールの活用、旅行用の積み立て、副業やマイルなどを活用すれば、今の収入でも十分に旅を楽しむことは可能でしょう。
 
大切なのは、理想の旅をあきらめるのではなく、自分に合った方法で「実現する手段を考えること」です。無理のない範囲で計画を立てれば、心にも財布にも優しい旅が叶うでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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