2025年の夏も「青春18きっぷ」の発売が決定！ 「3日間用1万円」「5日間用1万2050円」の切符代はどのくらい乗ると元が取れる？

今年の夏もJRグループから「青春18きっぷ」が発売されます。日付を指定して購入すると、期間内に定められた列車を自由に乗り降りできるため、夏季の旅行における交通手段として利用する予定の方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、青春18きっぷについて紹介します。

2025年の夏も「青春18きっぷ」の発売が決定

2025年7月4日に、夏季の青春18きっぷの販売が開始されています。青春18きっぷとは、JRグループが販売を行っている列車の乗車券です。
 
学生の長期休みと重なる春・夏・冬に毎年発売され、現在値段はおとな・こども共通で3日間用が1万円、5日間用が1万2050円です。JRグループによれば、購入時に指定した利用開始日から連続3日間、もしくは連続5日間の期間内において、以下の交通機関が乗り放題になります。
 

・全国のJR線普通列車・快速列車の普通車自由席
・BRT（バス高速輸送システム）
・JR西日本宮島フェリー

 
新幹線などの特急列車や急行列車は基本的に対象外ですが、以下の区間に関しては特急列車の普通車自由席等が利用できます。
 

・新得～新夕張間（石勝線）
・東室蘭～室蘭間（室蘭本線）
・新青森～青森間（奥羽本線）
・早岐～佐世保間（佐世保線）
・宮崎空港～宮崎間（宮崎空港線）

 
また、以下の区間に関しては別の鉄道会社であっても、JR線から経由して当日中にJR線へ乗り継ぐ場合に限り対象になります。
 

・青森～八戸間（青い森鉄道）
・富山～倶利伽羅間（あいの風とやま鉄道）
・倶利伽羅～津幡間（IRいしかわ鉄道）
・敦賀～越前花堂間（ハピラインふくい）

 

2024年冬季に改定された「青春18きっぷ」のルールを改めておさらい

今夏の青春18きっぷは、2024年冬季に改定された以下のルールが適用されています。
 
・自動改札機を利用できる
以前は有人改札でチェックを受ける必要がありましたが、サイズ改定などが行われたことにより、自動改札が使えるようになりました。
 
・連続した3日間もしくは5日間で利用する
利用開始日は、購入時にあらかじめ決めておく必要があり、利用日を飛び石で選ぶといった使い方はできなくなりました。
 
・複数人数での利用は不可
仕様が変更になり、利用できるのは1枚につき1人のみとなりました。また利用開始後、きっぷを他人へ譲渡、貸与はできません。
 
・オプション券で北海道への旅行が便利に
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も一緒に購入することで、本州から北海道への旅行がより便利になります。乗車可能区間は北海道新幹線の新青森～木古内、道南いさりび鉄道線の木古内～五稜郭となっており、1枚につき1人片道1回、購入時に指定した利用開始日に限り利用できます。
 

「青春18きっぷ」はどのくらい乗ると元が取れる？

単純計算で3日間用は1日当たり約3333円、5日間用は2410円以上乗れば元が取れます。東京駅から乗った場合の、1日分の元が取れる目的地の例を、3日間用は表1、5日間用は表2にまとめています。
 
なお、表に記載されている運賃は、通常の所要時間ルート（新幹線・特急を含む）を基にしているため、青春18きっぷでの移動では時間がかかることがあります。
 
表1

	目的地	交通費（例）
片道	いわき駅（福島県）	3740円
往復	熱海駅（静岡県）	3960円

※筆者作成（2025年7月9日現在の金額）
 
表2

	目的地	交通費（例）
片道	清水駅（静岡県）	3080円
往復	日光駅（栃木県）	3204円

※筆者作成（2025年7月9日現在の金額）
 

まとめ

青春18きっぷは、2024年冬季にリニューアルされました。3日間用で1日約3333円、5日間用で2410円分以上移動すれば元が取れる計算です。遠方に行ったり、途中下車などで近場をたくさんめぐったりしてお得に利用しましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー