父がエアコンの「無料点検」を頼んだら、“出張費”として「3300円」を請求されたそうです…。無料って書いてあったのに、請求されるのが普通なのでしょうか?
しかし、実はこのようなケースは、珍しいことではありません。本記事では、無料点検の実態や、費用が発生する理由、そしてトラブルを回避するための注意点について解説します。
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目次
「無料点検」で出張費3300円請求……これって普通なの?
最近、「無料点検」のチラシや広告を見てエアコン点検を依頼したところ、「出張費3300円を請求された」といった相談が増えています。「無料って書いてあったのに……」と疑問に感じるのも当然です。
しかし、このような請求は決して珍しいことではありません。多くの業者では「点検作業自体は無料でも、出張費は別」というケースが一般的です。
つまり、技術者が現地まで訪問するための費用は、無料サービスの対象外となっているのです。また、見積もり後に修理をキャンセルすると出張費や診断料がかかる場合などもあります。
無料の範囲と、出張費が発生する理由
そもそも「無料点検」とは何を指しているのでしょうか?
多くの場合、「点検作業そのもの」は無料です。つまり、業者がエアコンを見て、異常がないかをチェックする作業にはお金がかかりません。
しかし、そのために技術者が現地へ向かうとなると、移動にかかる時間や人件費、車両の維持費などが発生するため、「出張費」という名目で請求されるのです。また、特殊な部品の調査や、分解して詳細な診断が必要になる場合も「調査費」や「診断料」として請求されるケースがあります。
一方で、「完全無料」と書かれているのに、事前説明なしで出張費を請求されたり、広告に記載されていた金額と請求額に差があったりする場合は、表示義務違反や説明不足として問題視される可能性もあります。
こうすれば防げる! トラブルを避けるための確認ポイント
こうした“思わぬ出費”を防ぐためには、依頼前の確認が重要です。以下の点をチェックしておくと安心です。
●「無料」の範囲を具体的に確認する
点検そのものは無料でも、出張費や別途作業を行う場合は料金が発生することがあります。電話やWebで「どこまでが無料か」を事前に確認しましょう。
●キャンペーンチラシやWebの表示をスクショ・保管する
「無料」と書いてあっても口頭説明と異なることがあるため、証拠として残しておくとトラブル時に有効です。
●見積書・請求書を必ず確認する
現地で料金を請求されたら、内訳が明記されているかを確認しましょう。内容に不審点があれば、その場で質問しましょう。
●納得できない場合はその場で支払わない
業者に強く請求されても、事前に聞いていた金額と異なり納得できない場合、その場ですぐに支払わず、「後日納得した金額で支払う」と意思を伝えれば、無理に払う必要はありません。
●消費者センターに相談する(電話188)
悪質なケースでは法的対応が可能です。迷ったら、最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
まとめ:安心して点検を依頼するために
「無料点検」という言葉には魅力がありますが、実際には「完全無料」とは限りません。点検作業は無料でも、出張費や交通費、部品代などが別途請求されるケースが多くあります。
ただし、業者がその内容を明確に説明していなかった場合や、広告に誤解を招く表現があった場合は、請求に応じる前に、消費者センターなどに相談しましょう。
まずは「どこまでが無料か?」を事前に確認し、納得できる内容で依頼することが、トラブルを防ぐ第一歩です。信頼できる業者に依頼し、冷静にやりとりを進めれば、安心して点検サービスを利用できます。
「無料」という言葉に安心しすぎず、しっかり内容を確認する習慣を身につけましょう。
出典
独立行政法人国民生活センター【修理・エアコン】高額請求された。払いたくない。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
