東横インを予約して「1万円」を払ったのに、当日ホテルで「予約が入っていない」と言われた! 原因はホテルの“空室転売”? トラブルを回避する方法とは

配信日: 2025.07.16 更新日: 2025.09.26
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東横インを予約して「1万円」を払ったのに、当日ホテルで「予約が入っていない」と言われた! 原因はホテルの“空室転売”? トラブルを回避する方法とは
家族で旅行に出かけ、ホテルに到着した際に「お客さまの予約は入っていません」と告げられたら、とても困りますよね。しかし実際に、東横インやルートインなどの大手ホテルで、こうした「予約したはずなのに予約がない、客室がとれていない」トラブルが起こり、各社がHPで注意喚起を行っています。
 
背景には、ホテル客室の「空室転売」があります。正規に確保された空室が第三者によって海外予約サイトなどで再販売されることで、予約情報がホテルに正しく伝わらないケースが起こっているようです。
 
本記事では、夏休みを控えた今、旅行予定がある人が知っておくべき空室転売トラブルの実態と、それを回避するためのポイントを解説します。安心して旅行を楽しむための一助になれば幸いです。
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ホテルの空室転売トラブルの実態

ホテルの「空室転売」とは、正規に確保された空室を第三者が買い取り、別の予約サイトで再販売する行為を指します。
 
ホテルの空室転売で問題になっているのが、「Agoda(アゴダ)」など海外の予約サイトを経由したケースです。こうしたケースでは、ユーザーが行った予約内容がホテル側に伝わっていない、日付や部屋タイプが誤って伝わってしまう、予約通知の遅延によりホテル側が予約を確認できないなどのトラブルが頻発しています。
 
例えば、大手ビジネスホテルチェーンの東横インでは「ユーザーが予約確認書を持参しているのに、ホテルのシステム上に情報がない」という事例が複数報告され、ホームページ上でも注意喚起されています。
 

なぜこのような転売が発生するのか

ホテルの空室転売が起こる背景には、ホテルの客室の販売構造や流通経路が関係しています。ホテルは空室を効率的に埋めるため、正規の販売代理店に客室を提供していますが、一部の代理店がその枠を海外予約サイトなどで再販売するケースがあるというのです。
 
そうすると予約情報が多段階でやり取りされ、伝達が複雑化あるいは遅延しやすくなります。特に海外サイトで日本のホテルのシステムと直接連携していないケースでは、日付や部屋タイプの誤り、予約通知の遅れが発生することがあります。
 
ホテル側のシステムに予約情報が正しく登録される前に、予約サイトから旅行者へ予約確認書やバウチャーが発行されると、旅行者は「予約が完了している」と認識してしまうものです。
 
しかし、それはあくまでサイトにおける予約の手続きが完了している証明にすぎず、ホテルに情報が反映されていない場合には、当日になって予約が確認できないこともあり得るということです。
 
このように、複雑な流通経路や情報管理の不備が重なり、旅行者の知らないところで転売トラブルが発生してしまっています。
 

トラブル回避のためのポイント

ホテルの空室転売トラブルを避けるためには、以下の点に注意して予約を行いましょう。
 

1. 公式サイトや信頼できる代理店を利用する

ホテルの公式サイトや、楽天トラベル、じゃらんなど、国内大手の予約サイトから予約するのが安心です。ホテルによっては、直接契約しているサイトを公開しているケースもあるため、確認すると良いでしょう。
 

2. 予約後はホテルに直接確認する

予約が完了したら、ホテルへ電話やメールで名前、日付、予約番号を伝え、正しく登録されているか確認すると安心です。ただし、ホテルによっては(特に海外予約サイトからの場合)予約の確認ができないケースもあるため注意が必要です。
 

3. 海外予約サイトは特に注意する

Agodaなど海外サイトを利用する際は、日本の旅行業登録を受けているかなどを確認し、不安がある場合は利用を再検討するのが良いでしょう。
 

4. 予約料金を比較する

公式サイトの料金より宿泊料金が極端に高額な場合は転売の可能性があるため、慎重に検討しましょう。
 

5. キャンセルポリシーを確認する

キャンセル不可プランは返金できないケースがあり、トラブル時に損失が大きくなる可能性があります。
 
これらのポイントをふまえて予約することで、旅行当日の思わぬトラブルを防ぐことができるでしょう。
 

まとめ

ホテルの空室転売トラブルは、旅行中の楽しい時間を一瞬で台無しにしてしまう深刻な問題です。
 
特に東横インやルートインでは、海外予約サイト経由の予約トラブルには対応できないと公式に発表しているため、ホテルを予約する際は公式サイトや信頼できる代理店を利用することがトラブル回避の鍵です。
 
さらに、予約後に不安があればホテルへ直接連絡し、予約内容を確認するなど、少しの手間を惜しまずに対策を徹底しましょう。
 

出典

東横イン 【注意喚起】一部の海外予約サイト(Agoda等)ご利用時のご注意事項
ルートイン【注意喚起】一部の海外予約サイト(agoda等)ご利用時の注意事項に関するご案内
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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