ファミレスで「3000円分」の支払いを“Vポイント”でしたら、「1500円の損」と言われた! ポイントは“どこで使っても同じ”じゃないの? 損になるケースも解説
しかし、一部のポイントは、ちょっとした工夫で1.5倍から2倍以上の価値を引き出せます。うまく使えば、日々の買い物に充てることで家計の節約にもつながるでしょう。
本記事ではVポイントをはじめ、よく使われるポイントのお得な使い方や損をしてしまうパターンについて詳しく解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
VポイントはWAONに換えれば1.5倍で使える
ウエルシア薬局では、毎月20日に「WAONポイントを1ポイント=1.5円分として使えるお客様感謝デー」を行っています。条件は1回の買い物で200ポイント以上を使うことです。
例えば、3000WAONポイントを使えば4500円分の買い物ができます。通常1ポイントは1円分として使うことになるため、3000ポイントでは3000円分しか使えません。つまり、普通に使ってしまうと1500円分損することになるのです。
医薬品や日用品のまとめ買いを毎月20日に合わせるだけで、家計へのインパクトは大きくなります。
なお、ウエルシア薬局では、VポイントはWAONポイントに等価交換できるため、こちらも同様に1ポイントで1.5円分の買い物ができます。WAONポイントとVポイントはほんの少しの工夫でお得に使えるのです。
お得なポイントの使い方はほかにもある
ポイントの中には、特定の使い方をすることで、実質的な価値を2倍以上に引き上げられるものもあります。
dポイントまたはPontaポイントは、ローソンの「お試し引換券」に換えることで価値が上がります。
例えば、ローソンオリジナルの「生パスタ濃厚カルボナーラ」を、200ポイントで引き換え可能です(7月29日から)。通常価格は397円なので、ポイントを約2倍の価値で使えることになります。
お試し引換券は、新商品やスイーツなどにも対応しているため、ローソンアプリやWebサイトで対象商品をこまめにチェックしておくのがおすすめです。
JR東日本のサービスで利用できるJREポイントも、使い方次第で価値が大きく変わります。例えば、600ポイントで在来線グリーン券への交換が可能です(ステージ1または2会員の場合、ステージ3は500ポイント、プレミアムは400ポイントで交換可能)。在来線グリーン券の通常料金(Suicaグリーン券の場合)は次の通りとなります。
●50キロメートルまで:750円
●100キロメートルまで:1000円
●101キロメートル以上:1550円
Suicaへのチャージや加盟店での買い物に使う場合は1ポイント=1円なので、1.25倍から2.58倍の価値に引き上がります。日頃からJRを利用する人にとっては、かなり使い勝手の良い交換先といえるでしょう。
そのほかJR東日本は、4つの行き先候補を決めて応募し、その中からランダムに決められた区間を新幹線で往復できる「どこかにビューーン!」というサービスを用意しています。このサービスに必要なポイント数は6000ポイントです。例えば、通常3万6000円程度かかる東京駅と秋田駅が選ばれた場合、JREの価値を約6倍まで増やせます。
行き先を選べず、運の要素が絡む仕組みではありますが、ポイントをお得に使いながら見知らぬ土地を旅してみたい人にはぴったりといえるでしょう。
反対に損になるケースもある
ポイントは、使い方を間違えると、価値が下がってしまうこともあります。例えば、Vポイントをすかいらーくご優待券 1000円分 (500円券×2枚セット)に交換する場合、1000円分のギフト券を得るために1510ポイントが必要となり、1ポイントの価値が1円未満になります。
最も避けるべきなのは、ポイントの失効です。キャンペーンで付与されるポイントの中には、通常より有効期限が短いものもあります。知らないうちに消滅するケースもあるため、有効期限は定期的に確認し、必ず期間内に使い切るようにしましょう。
ポイントは貯め方だけでなく使い方も大切
多くのポイントは1ポイント=1円で使えますが、少しの工夫で価値を数倍に引き上げられます。特に今回紹介したウエルシアのお客様感謝デーでは、日用品や常備薬、店舗によっては食品まで購入できるため、ポイ活に詳しくなくても取り入れやすい方法です。
ポイントは、「貯めること」だけに注目されがちですが、「どう使うか」も意識してみてはいかがでしょうか。
出典
ウエルシア薬局株式会社 お客様感謝デー
執筆者 : 浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
