“5年”乗った「フリード」の残クレが終わります。買い取り価格は「約85万円」と言われましたが「乗り続ける」か「新車に乗り換える」か、どちらが費用を抑えられるのでしょうか?

配信日: 2025.07.18 更新日: 2025.09.26
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“5年”乗った「フリード」の残クレが終わります。買い取り価格は「約85万円」と言われましたが「乗り続ける」か「新車に乗り換える」か、どちらが費用を抑えられるのでしょうか?
5年間乗ったホンダ「フリード」の残クレがまもなく終了を迎えるにあたり、販売店から「約85万円で買い取りできますよ」と案内されるケースがあります。
 
このタイミングで、車をそのまま買い取って乗り続けるべきか、それとも新車に買い替えるべきか、判断に迷う方も多いでしょう。
 
本記事では、5年落ちの査定相場を確認しながら、維持費や新車コストを比較し、費用を抑えるにはどちらがベターなのかを解説します。
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5年落ちのフリード、85万円の買取価格は妥当?

まず確認したいのが、「85万円」という買取価格が高いのかどうかです。
 
2025年時点で、ホンダ「フリード」の5年落ちの買取査定相場は、グレードや走行距離、状態、事故の有無などによって大きく変動しますが、100万円~180万円前後です。
 
また、「フリード」のリセールバリューとしては、5年後であれば購入時価格の50~80%程度が一般的です。こうしたデータと比べると、「約85万円」は相場より明らかに低いといえるでしょう。
 
残クレ契約の場合、終了時に提示される金額はあらかじめ設定された「残価」であることが多く、再査定によって市場価値を反映していないこともあります。
 
また、ディーラー査定は買取専門業者と比較してやや控えめな金額になりやすい傾向があります。そのため、相場と比べ「残価」が安い場合は買い取りを検討する価値はあるでしょう。
 

乗り続ける場合にかかる維持費は?

残クレ契約終了後、85万円を支払ってフリードを買い取れば、そのまま引き続き所有できます。では、ここからさらに5年間乗ると仮定したとき、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?目安としてガソリン車の場合、以下のような維持費が想定されます。


・車検代(2回):約15万円~20万円(1回7万円~10万円)
・自動車税:年3万500円×5年=15万2500円
・任意保険料:年約5万円~6万円×5年=約25万円~30万円
・燃料代(走行距離:年間1万キロメートル、ガソリン:170円/リットル、燃費:13キロメートル/リットルの場合):年約13万円×5年=約65万円
・洗車やオイルなどのメンテナンス費:年約2万円×5年=約10万円

これらを合計すると、維持費だけでおおよそ130万円~140万円程度かかります。そこに買取金額の85万円を足すと、今後5年で約220万円前後の出費になる計算です。また、タイヤ交換などがあればさらに費用はかかるでしょう。
 

新車に買い替える場合のコストとメリット

一方、新車に買い替えた場合の支出はどうでしょうか?たとえば、同じ「フリード(ガソリンモデル)」の最新モデルの価格は、グレードによって異なりますが、車両本体で260万円~320万円程度です。
 
そこに諸費用やオプションを加えると、総額は290万円~370万円になるケースが一般的です。また、新車には以下のようなメリットがあります。


・車検が初回3年なので、しばらくは大きな整備費が不要
・燃費性能の向上により、ガソリン代が節約できる可能性
・メーカー保証が再スタートすることで、修理費のリスクを抑えられる
・最新の安全装備・快適装備により、事故やトラブルの予防効果もある

さらに、現在残クレ契約しているフリードを「残価で買い取り」、その後に買取専門業者などで売却することで、差額を新車購入の頭金に充てることも可能です。残価よりも買取専門業者の査定額が高い場合は、より少ない実質負担で買い替えを実現できるでしょう。
 

どちらを選ぶかは「5年先の使い方」次第

「買い取って乗り続ける」か、「新車に乗り換える」か、どちらが良いかは一概に決められませんが、それぞれに明確なメリットと費用感があります。
 
乗り続ける場合は、買取金額に加え、今後5年間の維持費として130~140万円程度がかかるため、合計で約220万円前後の出費が見込まれます。初期投資を抑えつつ、今の車に不満がなければ堅実な選択といえるでしょう。
 
一方、同じフリードの最新モデルに買い替える場合は、290万円~370万円程度です。出費は増えるものの、安全性や快適性、最新機能などの付加価値が得られ、長期的な安心感を重視したい方には有力な選択肢となります。
 
なお、残価より市場価格が高い場合は、一度買い取ってから買取専門業者で売却し、その差額を新車購入費に充てるという選択肢もあります。こうした柔軟な方法も含めて、家族構成や生活スタイルの変化を踏まえ、「5年後の使い方」に合った判断を心がけることが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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