大阪万博はディズニーよりも人が多い!? 予想される経済効果とは?
本記事では、大阪・関西万博の3兆円近い経済効果の実態に迫ります。
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大阪・関西万博はディズニーを超える想定来場者数を見込んでいる
2025年開催の大阪・関西万博は、会期中に約2820万人の来場が想定されています。これは、東京ディズニーリゾート(ディズニーランド+ディズニーシー)の年間来場者数約2760万人を上回る規模です。しかも、万博は約6ヶ月間の開催でこの人数を集める想定のため、1日あたりの来場者数はディズニーより多いことになります。
実際、2025年6月28日には1日あたり約20万人の来場者数を記録しました。7月12日までの累計一般来場者数は1000万人を超えています。ディズニーの1日平均来場者数が7万5000人ほどであることと比較すると、大阪・関西万博の集客力の高さが際立ちます。
万博開催による経済効果はどれほどか?
経済産業省によると、大阪・関西万博の経済波及効果は、総額約2.9兆円と試算されています。さらに、関連イベントや周辺地域の波及効果を含めると、3兆円を超えるとの推計もあります。
この経済効果の内訳は表1の通りです。
表1
| 金額 | |
|---|---|
| 建設投資 | 8570億円 |
| 運営・イベント | 6808億円 |
| 来場者消費 | 1兆3777億円 |
| 合計 | 2兆9155億円 |
出典:経済産業省「大阪・関西万博経済波及効果 再試算結果について」を基に筆者作成
大阪・関西万博における集客力の高さの理由と背景とは
大阪・関西万博がこれほど多くの来場者を見込める理由には、いくつかの要素があります。
●世界規模のイベントであること
●多様なパビリオンと最新技術の体験
●万博会場周辺での観光
●限定的な開催期間
まず、万博は世界規模の国際的な博覧会であり、国内外から多くの観光客やビジネス関係者が集まります。特に海外からの来場者は約350万人にのぼると想定されています。
パビリオンでは、最先端の技術や未来社会のビジョンが紹介され、ふだんは体験できない展示やイベントが多数用意されています。こうした内容が来場者の関心を集めています。
さらに、大阪府は観光地としての魅力もあるため、「大阪観光のついで」に万博を訪れる人も少なくありません。また、万博は半年間という限られた期間の開催となるため、短期間に多くの人が集中して来場します。
これらの要素が重なり、大阪・関西万博は国内外から高い注目を集めるイベントとなっています。
まとめ
大阪・関西万博は、来場者数・経済効果ともに日本国内最大級のイベントといえます。今後は、地元企業や地域経済との連携を強化し、持続的な成長につなげることが重要でしょう。また、万博終了後も施設やノウハウを活用し、観光資源やビジネスチャンスの創出につなげることが期待されています。
出典
経済産業省 大阪・関西万博経済波及効果 再試算結果について 大阪・関西万博の経済波及効果試算まとめ(2ページ)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
