子どもの幼稚園は「延長保育」に“1日2000円”! 友人の子どもは保育園なので「18時まで無料」だそうですが、どうしてこんなに“差”があるの?「保護者の負担」の理由を解説

配信日: 2025.07.21 更新日: 2025.09.26
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子どもの幼稚園は「延長保育」に“1日2000円”! 友人の子どもは保育園なので「18時まで無料」だそうですが、どうしてこんなに“差”があるの?「保護者の負担」の理由を解説
幼児教育・保育の無償化に伴い、幼稚園・保育所・認定こども園などを利用する3歳から5歳までの子どもにかかる保育料が無償化または一部補助されるようになりました。しかし、同じ時間まで子どもを預けていても、子どもの就園先によって保護者が負担するお金に差が出てしまうことがあります。
 
本記事では幼稚園の預かり保育とはどのような制度なのか、なぜ保育園と幼稚園で保護者の負担の差が生じてしまうのかについて解説します。
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幼稚園の預かり保育とは

保育園は保護者の事情で保育に欠ける子どもを預かるこども家庭庁所管の児童福祉施設、幼稚園は文部科学省所管の学校教育施設です。そのため、一般的に幼稚園は午後の早めの時間に終了することがほとんどです。
 
しかし、共働き世帯が増加しているなどの背景から、幼稚園でも通常の園の時間が終わった後に子どもを預かる「預かり保育」を実施しているところがあります。
 
幼稚園の預かり保育は、「地域子ども・子育て支援事業」の一環として行われており、主に対象となるのはその幼稚園に通っている子どもです。親の就労状況や受け入れ可能人数、実施日などの条件や預かり保育にかかる費用は園によって異なります。
 

保育園と幼稚園で負担の差が生じる理由

保育園が17時や18時といった遅めの時間までを標準保育時間として設定しているのに対して、幼稚園は13時や14時など早めに終了する傾向にあります。
 
無償化の対象となる保育料は保育園、幼稚園ともに標準時間のみとなるので、同じ時間まで子どもを預かってもらったとしても保育園では標準時間内、幼稚園は預かり保育利用と扱いが異なります。そのため、幼稚園の場合は預かり保育分の追加料金が必要となり、保護者の負担に差が生じてしまうのです。
 
また、幼児教育・保育の無償化は、一部の幼稚園や認可外保育園は利用料が全額無料になるのではなく、月額上限金額まで補助という形になっています。そのため、標準時間内のみの利用であっても園によっては保護者の負担が発生することがあります。
 

幼稚園の預かり保育は補助が受けられる

親が就労しているなどの事情があり、自治体から「保育の必要性の認定」を受けている家庭は、幼稚園の預かり保育も無償化の対象となります。しかし、幼稚園の預かり保育は1日450円かつ月額1万1300円が補助の上限と定められているため、園によっては全額をカバーできません。
 
仮に1日の預かり保育利用料が1200円だった場合、幼児教育・保育の無償化の一環として450円は補助が出るため、保護者の負担は実質750円です。月に20日、預かり保育を利用した場合は預かり保育だけで1万5000円を負担する計算ですので、保育園と大きな差がありますね。
 

保育園と幼稚園は目的が異なる施設

同じ時間まで子どもを預かってもらったとしても、保育園と幼稚園で料金に差が発生してしまう理由は、保育園と幼稚園はそれぞれ施設の目的が違っており、標準時間が大きく異なっているためです。
 
ただ、保育園が近くになかったり、待機児童など保育園に入ることができなかったりの理由から幼稚園を選ぶ人もいるでしょう。園によって保護者の負担に差が生じてしまうのは、確かに少し不公平に感じてしまうかもしれませんね。
 
なお、自治体によっては、幼稚園の預かり保育の補助金額を独自に増額しているところもあります。お住まいの自治体で、国の補助以上の支援が受けられないか調べてみることをおすすめします。
 

出典

こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化概要
こども家庭庁 子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改訂版)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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