息子が「先輩からバイクを買った」と言い出して心配に…。個人売買だと“税金や修理トラブル”で損することはある? 親が注意すべきポイントとは?

配信日: 2025.07.23 更新日: 2025.09.26
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息子が「先輩からバイクを買った」と言い出して心配に…。個人売買だと“税金や修理トラブル”で損することはある? 親が注意すべきポイントとは?
子どもから「先輩からバイクを買った」と聞いたとき、「それって大丈夫なの?」と不安を感じる方も多いでしょう。
 
個人売買はお店を通さない分、手軽ですが、その一方で税金や名義変更の手続き、故障や支払いのトラブルなど、さまざまなリスクが伴います。今回は、個人売買でバイクを購入した際に起こりやすい問題と、親として確認すべきポイントについて、わかりやすく解説します。
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なぜ親は“先輩とのバイク売買”に不安を感じるのか?

子どもが先輩から中古バイクを買ったと聞くと、「トラブルにならないか?」と心配になるのは当然です。特に未成年の子どもが関わる場合、契約や手続きに対して十分な知識を持っていないことも多く、リスクは高まります。
 
さらに、知り合い同士という関係があると、明確な書面を交わさずに取引してしまい、後から「そんな話は聞いていない」「修理費は誰が払うのか」と揉めることもあります。親としては、バイクの安全性だけでなく、売買に関わる責任や費用の部分でも注意が必要です。
 

税金・名義変更はどうなる? 個人売買で注意すべき手続き

バイクを個人で購入するとき、見落としやすいのが税金や名義変更に関する手続きです。
 
バイクの名義変更がされないままだと、前の所有者に毎年「軽自動車税」が請求されます。もし名義を換えていなければ、今後そのバイクに関する通知が、前の所有者である先輩や保護者に届くことになります。
 
名義変更は、排気量に応じて市町村役場、運輸支局、軽自動車検査協会での手続きが必要です。書類をそろえて正しく手続きをしないと、売り主・買い主の双方に不利益が生じます。買った本人が未成年の場合、親が納税や書類手続きを代わりに行うケースも少なくないため、確認をしましょう。
 

修理・支払いトラブルも……リアルに起こりうる問題とは?

バイクの個人売買では、以下のようなトラブルがよく見られます。


・買ってすぐ故障したが、修理代を請求できない
・代金の一部しか支払われず、残金を巡ってトラブルに
・名義変更がされておらず、罰金や税金の通知が前の所有者に届いた

これらのトラブルの多くは、「口約束で取引していた」「書面の契約がなかった」ことが原因です。個人売買は自己責任が原則ですので、「ノークレーム・ノーリターン」など事前に書面で合意しておくことが大切です。
 
ただし、重大な隠れた欠陥があった場合は、合意があっても責任を問われることがあります。また、支払いは一括で済ませ、領収書ややりとりの記録を残すようにしましょう。後で「そんな金額は払われていない」と言われても、証明できなければ解決が難しくなります。
 

まとめ:親が確認すべき4つのポイントと対応策

子どもが個人でバイクを買うとき、親として最低限チェックしておきたいポイントは以下の4つです。


1.名義変更がきちんと済んでいるか
2.税金の負担がどちらにあるかを確認したか
3.売買契約や修理の取り決めを文書で残しているか
4.代金は全額支払われ、領収書などの証拠が残されているか

これらを確認せずにバイクを購入すると、後で親が思わぬ負担を背負う可能性もあります。子どもの判断だけに任せず、一度親が書類ややりとりをチェックすることで、トラブルの芽を摘むことができます。
 
しっかり確認すれば、子どもにとっても良い買い物になりますし、親としても安心して見守ることができるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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