「おくすり手帳」を持参すると医療費が安くなる!? 実際どのくらいお得なの?

配信日: 2025.07.24 更新日: 2025.09.26
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「おくすり手帳」を持参すると医療費が安くなる!? 実際どのくらいお得なの?
病院や薬局に行くとき、「おくすり手帳を持っていかなくちゃ」と思いながらも、つい忘れてしまう方もいるでしょう。おくすり手帳は、薬の記録をするだけでなく、医療費の節約や緊急時の備えにもなる重要なアイテムです。
 
本記事では、おくすり手帳の持参でどのくらい医療費が安くなるのか、また、金銭面以外のメリット、活用法を解説します。
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おくすり手帳を持参すると医療費は安くなるの?

おくすり手帳は、どの病院でどんな薬をもらったかをまとめて記録するためのノートです。薬の飲み合わせによる副作用や、重複して薬を処方されるのを防ぐために役立ちます。
 
おくすり手帳を持っていくだけで薬局での支払額が少しだけ安くなる場合があります。薬剤師が患者の服薬状況を確認し、手帳へ記載したり指導したりする際に発生する「服薬管理指導料」をおさえられるためです。
 
初めて利用する薬局や手帳を忘れてしまった場合には500円の管理指導料がかかります。ですが、6ヶ月以内に同じ薬局を再度利用し、かつ手帳を提示した場合は380円になります。つまり、手帳を持参することで、120円安くなる可能性があるということです。
 
3割負担の場合、おくすり手帳があるかないかで約40円の差が出てきます。毎月おくすり手帳を持参し続ければ、年間(11ヶ月)で約440円の節約につながります。
 

医療費が安くなる以外におくすり手帳を持つメリット

おくすり手帳を持つメリットはいくつかあります。
 
例えば、旅行中や外出先で急な体調不良に見舞われた場合、病院で自分が飲んでいる薬やアレルギーの有無を正確に伝えるのは難しいでしょう。そんなとき、おくすり手帳があれば、医師や薬剤師が服用中の薬をすぐに把握でき、適切な治療を受けやすくなります。
 
災害時のような非常時にも、おくすり手帳があることで「いつ・どこで・どんな薬を飲んでいるか」「過去に副作用が出た薬は何か」などの大事な情報を共有できます。
 
また、高齢者や介護が必要な方は複数の薬を服用していることが多く、自分一人で全てを覚えておくのは困難です。そんなときにおくすり手帳があれば、家族や介護者が代わりに服薬内容を管理でき、飲み間違いや重複投与のリスクを減らせます。
 
さらに、病院を複数受診している方にとってもおくすり手帳は有効です。医師や薬剤師がおくすり手帳の情報を基に、薬同士の相性や効き目をチェックしてくれるため、過剰な処方や副作用の発生を防げます。
 
このように、おくすり手帳はただの薬のメモではなく、日常や緊急時に安心と安全を守るために役立つでしょう。
 

おくすり手帳の使い方

おくすり手帳は、病院や薬局の窓口に提出することで使えます。内科や歯科、整形外科など、どの診療科でも使えるので、医療機関ごとに手帳を分けず、1冊にまとめて管理しましょう。記録が一つに集約されていれば、医師や薬剤師も過去の服薬状況を正確に把握でき、より安全な治療につながります。
 
また、ドラッグストアで購入した市販薬やサプリメント、健康食品なども忘れずに記録しましょう。市販薬でも飲み合わせによっては体調に影響が出る場合があります。薬の説明書を貼ったり、飲んで気になったことを書いたりしておくと、薬剤師に相談する場合に便利です。
 
またお薬手帳の最初のページには、氏名・生年月日・連絡先などの基本情報の記入を行う箇所があります。これらの情報をきちんと記入しておくことも大切です。過去の病歴、副作用のあった薬、食物アレルギーなども併せて書いておけば、緊急時の情報提供にも役立ちます。
 
自分や家族の体調を守るためにも、おくすり手帳は毎回の通院や薬の購入時に持参するようにしましょう。
 

おくすり手帳を持参すると年間の医療費が440円お得になることも

おくすり手帳は服薬記録を残すだけでなく、医療費の節約や緊急時にも役立つ重要なツールです。薬局で手帳を提示すれば医療費を年間440円も安くできる可能性があり、経済的な負担を軽減できるでしょう。旅行中や災害時などの予期せぬ事態にも、服用中の薬をスムーズに伝えられる安心感があります。
 
また市販薬やサプリメントの記録も忘れずに行い、医療機関ごとに分けず1冊に情報をまとめておけば、より安全な治療を受けられる環境が整うでしょう。次の通院時から、ぜひ忘れずに活用してみてください。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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