子どもが来年就活予定で「15万円くらいかかるかも」と言われ驚きました。地方から都内の企業を受ける場合、そんなに費用がかかるのでしょうか?
本記事では、地方からの就活にかかる費用の内訳や平均相場、そして節約のコツまで、わかりやすく解説します。子どもの未来を応援するためにも、事前に備えておきたい方に役立つ内容です。
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目次
地方から都内就活で「15万円」は本当? 実態と平均相場
就職活動といえば、説明会、面接、インターンなど多くの予定が入ります。特に地方から東京都内の企業を目指す場合、交通費や宿泊費だけでも大きな負担になります。
株式会社キャリタスが実施した2025年卒の「就職活動調査」によると、就活費用の大学地域別の金額は以下の通りです。
・北海道:8万5950円
・東北:8万8091円
・関東:6万4596円
・中部:7万8810円
・関西:8万8657円
・中国・四国:8万2311円
・九州・沖縄:10万9664円
これは、そのまま地元企業への就活をしている学生も含まれる、交通費、宿泊費、リクルートスーツや靴などの購入費、有料講座受講費などを合計した平均金額です。
つまり、「15万円」という金額は平均でみると高くなりますが、地方から都内への就活費用としては、決して大げさな数字ではありません。特に都内で複数社を受ける場合、費用は想像以上に増える傾向にあります。
就活費用はどこにかかる? 主な内訳を知っておこう
就活費用の主な内訳は以下の通りです。
・交通費(5~8万円):地方から東京までの新幹線や飛行機代が中心で、往復を数回繰り返すだけでかなりの金額になります。
・宿泊費(1~3万円):面接や説明会が連日にわたる場合は、ビジネスホテルやネットカフェなどを利用することになります。
・衣服費(2~5万円):リクルートスーツ、靴、かばん、ワイシャツなどを新たに購入するケースが多く、まとまった出費になります。
・証明写真(3000円~1万円):履歴書用に写真スタジオや写真館で撮影する場合は、費用が高くなる傾向があります。
・書類準備・文房具・通信費:エントリーシートや履歴書用の紙、インターネット回線、ポケットWi-Fiの契約など、見落としがちな費用も積み重なります。
これらを合計すると、10~15万円は想定しておいた方が安心です。企業によっては交通費補助が出るところもありますが、すべてではないため過信は禁物です。
工夫すれば節約できる! 就活費用を抑える方法
少しの工夫で、就活費用は大きく節約することも可能です。
・Web説明会・Web面接を積極的に活用
近年では多くの企業がオンラインでの説明会・面接を導入しています。移動が不要なため、宿泊・交通費が大きく削減できます。
・移動は「学割」「早割」「夜行バス」などでコストカット
新幹線の学割や早期予約割引、LCC(格安航空)や夜行バスを活用すると、交通費を大幅に節約できます。
・スーツや靴はレンタルや中古でもOK
就活専門のレンタルサービスやリユースショップを活用すれば、衣類関連費用も安く済ませられます。
・証明写真はデータ付きの撮影を選び、印刷はコンビニで
1回の撮影で複数の用途に使える写真データをもらっておくと、追加費用を抑えられます。
・宿泊費はビジネスホテルの「早割」やカプセルホテルの活用を検討
比較的リーズナブルなビジネスホテルや、都内のカプセルホテルを選べば、1泊数千円で宿泊できることもあります。ホテル予約サイトでの早期割引を活用するのも有効です。
まとめ:費用感を把握して、安心して就活を応援しよう
地方から都内の企業を受ける場合、15万円程度の就活費用は決して珍しくないというのが実態です。ただし、事前に計画的に備え、節約できるポイントを押さえておけば、支出を大きく抑えることもできます。
子どもが安心して就職活動に集中できるよう、保護者としては必要な支援や金銭面の準備を進めておくことが大切です。「予想よりも高かった……」と後悔しないためにも、早めの情報収集と予算の見積もりを心がけましょう。
出典
株式会社キャリタス 2025年卒 10月1日時点の就職活動調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
