5年使ったエアコンのクリーニング代に「1万5000円」請求されました。通常の“2倍”ですが、お掃除機能付きは「高額請求」になるって本当ですか? 便利ですがデメリットもあるのでしょうか?

配信日: 2025.07.27 更新日: 2025.09.26
この記事は約 3 分で読めます。
5年使ったエアコンのクリーニング代に「1万5000円」請求されました。通常の“2倍”ですが、お掃除機能付きは「高額請求」になるって本当ですか? 便利ですがデメリットもあるのでしょうか?
「えっ、エアコンの掃除に1万5000円!?」
 
エアコンの稼働時期に合わせて業者にクリーニングをお願いしたところ、思わぬ高額請求に驚いた経験はありませんか? 特に「お掃除機能付きエアコン」は、通常のエアコンよりもクリーニング費用が高くなることが多いのです。
 
便利でフィルター掃除の手間が省けるイメージが強いお掃除機能付きのエアコンですが、「自動清掃機能付き=掃除不要」というわけではありません。
 
本記事では、お掃除機能付きエアコンのクリーニング費用が高額になる理由や特徴、メリットとデメリットを整理して解説します。エアコン選びやメンテナンスの参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

お掃除機能付きエアコンの主な特徴とメリット

エアコンに搭載されている「お掃除機能」とは、一般的にエアコンのフィルターを自動で掃除する機能を指します。
 
仕組みとしては、運転停止後にフィルター表面のホコリをブラシなどでかき取り、屋外に排出したりダストボックスに集めたりするもので、面倒なフィルター掃除の手間を大幅に減らせるのが特徴です。
 
お掃除機能によってフィルターが清潔に保たれやすく、目詰まりによる冷暖房効率の低下や電気代の上昇といったトラブルを防ぎやすいのがメリットです。
 
一部の上位機種には、内部を自動で掃除する機能を備えたものもありますが、基本的には熱交換器や送風ファンなどの内部の汚れまでは掃除できません。そのため、通常のエアコンと同様、定期的に内部の分解クリーニングが必要です。
 

お掃除機能付きエアコンのクリーニング代が高額になる理由

お掃除機能付きエアコンは、フィルター自動清掃ユニットや複雑な配線、モーターなどが内部に組み込まれており、通常のエアコンよりも構造が複雑です。
 
そのため、分解には高度な技術と専門知識が求められ、慎重な作業が必要になります。また、部品や配線を傷つけないように分解・組み立てを行う工程が増える分、作業時間が長くなるため割増工賃を請求される場合もあるでしょう。
 
さらに、メーカーや機種ごとに内部構造が異なるため、対応するには専用の工具や洗浄機材が必要な場合もあります。
 
こうした要因により、対応できる業者が限られる点も、クリーニング費用が高額になる理由の1つと考えられるでしょう。結果として、お掃除機能付きエアコンのクリーニング代は、通常のエアコンより1.5倍から2倍程度高くなることも珍しくありません。
 

お掃除機能付きエアコンのデメリットとお手入れの注意点

便利機能を備えたお掃除機能付きエアコンですが、購入や使用の際にはいくつか留意すべき点があります。
 
まず、お掃除機能がつくことで、通常のエアコンよりも本体価格が高くなる傾向があります。さらに、通常のエアコンにはないユニットやパーツが追加されているため、故障する可能性のある箇所が増える点にも注意が必要です。
 
お掃除ユニットが故障した場合には、修理費用として5~8万円程度かかるケースもあり、購入時にはこうした費用面も考慮しておく必要があります。
 
加えて、お掃除機能付きエアコンは、フィルター自動清掃ユニットやダストボックスなど多くのパーツが組み込まれているため、内部に溝や隙間が多くなり、ホコリやカビが蓄積しやすい点にも注意が必要です。
 
結果的に、通常のエアコン以上に定期的な分解クリーニングが必要になるとも言えそうです。また、ダストボックスを備えた機種では、たまったホコリを定期的に取り除く必要があり、これを放置すると目詰まりによる性能低下や故障の原因となる点にも留意しましょう。
 

まとめ

お掃除機能付きエアコンのクリーニング代が、通常のエアコンに比べて高額になることが多いのは事実です。内部にフィルター自動清掃ユニットなど多くのパーツが組み込まれていることで、分解作業に高度な技術が必要となり、作業時間や人件費が増えることが主な要因です。
 
購入時には、お掃除機能の便利さだけでなく、定期的なメンテナンスが必要で維持費も高額になりやすいことは知っておくべきでしょう。長期的なコストを含めたエアコン選びをすることが大切です。
 

出典

日立グローバルライフソリューションズ株式会社 お客様サポート 修理料金の目安一覧 ルームエアコン
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問