中学生の娘が夏祭りのお小遣いで「5000円ほしい」と言ってきました。5000円は多いと思うのですが、どのくらい渡すべきでしょうか?

配信日: 2025.07.28 更新日: 2025.09.26
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中学生の娘が夏祭りのお小遣いで「5000円ほしい」と言ってきました。5000円は多いと思うのですが、どのくらい渡すべきでしょうか?
「夏祭りで5000円ちょうだい」と中学生のお子さんに言われて、思わず「えっ、多くない?」と感じた方も多いのではないでしょうか。特別なイベントとはいえ、金銭感覚も育てたい年頃。実際、5000円は妥当なのでしょうか? それとも多すぎるのでしょうか。
 
本記事では、中学生のお小遣いの相場や夏祭りにかかる費用感、そして金銭教育としての“渡し方”まで、保護者目線でわかりやすく解説します。
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中学生のお小遣い事情:月いくらくらいが一般的?

まず、中学生に渡しているお小遣いの平均額を見てみましょう。株式会社DeltaXが運営する「塾選」が実施した「子どものお小遣いについて」の調査によると、中学生のお小遣いの平均額は月3390円とされています。
 
「3000円」と回答した家庭が一番多く、全体の52%です。一方、「5000円以上」を毎月渡している家庭は少なく、16%とされています。ただし、これはあくまで“定期的に渡している額”であり、イベント時などの「臨時のお小遣い」は別物として扱う家庭も多いのが実情です。
 

夏祭りに持たせるお小遣い、5000円は高すぎる?

屋台での食事、くじ引きや射的など、夏祭りでは子どもたちにとってお金を使う機会が多くあります。実際にかかる費用の目安としては、以下のとおりです。


●焼きそば・たこ焼きなど:500~800円
●かき氷・チョコバナナ:400~800円
●ゲーム(射的・輪投げなど):500~600円

このように、軽食+ゲーム数回+飲み物を満喫するだけでも、2000~3000円程度はあっという間に使ってしまいます。
 
また、「友達とおそろいの小物を買う」「プリクラ代」「交通費」など、夏祭り以外の出費が発生することも少なくありません。そのため、5000円という金額が完全に不自然とは言い切れません。むしろ、ある程度余裕を持たせて「必要な分だけ使う」経験を積ませることも大切です。
 

金額以上に大切な“渡し方”と“使わせ方”の工夫

大切なのは金額そのものよりも、「どう渡すか」「どう使わせるか」です。たとえば、5000円を渡す場合でも、以下のような工夫を加えることで、金銭教育としての意味がより深まります。

●使い道を一緒に考える:「食事代はいくらくらい?」「ゲームは何回まで?」など、本人に予算を立てさせることで、考える力が育ちます。

●使ったあとの振り返りをする:「何に使ったか覚えている?」「余った分どうする?」といった質問を通じて、お金の価値を再確認できます。

●残ったお金は回収せず自由にさせる:余った分を「自分のお小遣いにしていいよ」とすることで、節約する意識も生まれます。

これらは、将来的なお金の管理能力を育てる第一歩です。「どうせ使ってしまうから少なめに渡す」のではなく、「上手に使わせる」姿勢も選択肢として検討できます。
 

まとめ:金額ではなく「どう使わせるか」が大事

中学生の子どもに「夏祭りで5000円ほしい」と言われたとき、つい金額だけに目が行きがちですが、ポイントは「そのお金をどう使わせるか」にあります。
 
相場だけで判断すれば、2000~3000円程度が妥当かもしれませんが、5000円を渡すこと自体は必ずしも多すぎるとは限りません。むしろ、予算を考えさせ、振り返らせることで金銭感覚を育てるチャンスにもなります。
 
夏祭りは、お金を「楽しみのために使う」という経験をする絶好の場です。家庭の考え方に合わせて金額を決めると同時に、「使い方を考えるきっかけ」として活かしてみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社DeltaX 塾選 塾選調べ:「中高生のお小遣い」についての調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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