学食の値上げで「日替わり定食」が400円→550円に。お昼代だけで“月1万円”超えらしいのですが、月7万円の仕送り額を見直すべきですか?
大学の学食が50円も値上げされて、「お昼だけで生活費が圧迫される」「仕送り額ってこれで足りるの?」と不安を感じている学生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、学食値上げの背景を押さえつつ、仕送り月7万円で本当にやっていけるのかをシミュレーションします。さらに、無理なく乗り切る節約術と、仕送りを見直す際の考え方も解説します。
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目次
値上げは全国的な流れ? 学食が高くなった理由とは
最近の物価高は、大学の食堂にも影響を及ぼしています。2024年〜2025年にかけて、全国の多くの大学で食事メニューの値上げが相次ぎました。
たとえば、立命館大学では最大60円、東北大学では30円以上の値上げがありました。京都大学では米の価格高騰を受けて、さらに追加の価格調整も検討されています。なぜここまで値上がりしているのでしょうか? 主な理由は以下のとおりです。
・食材費の高騰(特に米、肉、野菜)
・電気・ガス代などの光熱費の上昇
・人件費の増加(最低賃金の引き上げなど)
つまり、大学生協も「値上げせざるを得ない」状況なのです。
日替わり550円で月いくらかかる? お昼代シミュレーション
今回の値上げによって、定食1食550円。平日毎日学食を利用した場合、
・550円 × 20日 = 1万1000円
お昼だけで月1万円を超える計算です。以前は400円だったので、
・400円 × 20日 = 8000円
つまり、月3000円の増加。これは学生の生活費にはけっこうな負担です。
さらに夕食も外食や中食(弁当・コンビニ)に頼ると、月2万円を軽く超える可能性があります。7万円の仕送りから家賃や通信費を差し引くと、残る生活費は限られてきます。
節約はできる? 負担を軽くする工夫いろいろ
仕送りを増やす前に、まずは「節約」で乗り切れないかを考えてみましょう。無理なく続けられる方法も意外とあります。
・おにぎり+みそ汁のシンプルランチに切り替え
1食300〜400円に抑えられます。
・週に数回は自炊
米を炊くだけでもコストは激減。冷凍保存すれば効率的。
・ミールプランを利用
大学によっては、1日定額で食べ放題に近い制度もあります。
・100円定食デーや学食の安価メニューを活用
大学によっては割引イベントもあるので見逃さないようにしましょう。
毎日節約を頑張るのは大変ですが、「週3だけ外食」「週2だけ自炊」など、メリハリをつけたやりくりなら現実的です。
仕送り7万円は見直すべき? 判断のポイントはココ
仕送りが月7万円というのは、全国的には平均的な金額です。ただし、それで本当に足りるかどうかは、以下の条件次第です。
・自炊や節約がある程度できる
・交通費や交際費があまりかからない
・アルバイトで月1万〜2万円ほど補填できる
このようなケースなら、仕送り7万円でも十分やっていけます。
・食費・交際費を抑えるのが難しい(特に下宿生)
・テストや実習でバイトができない時期がある
このような場合は、一時的にでも仕送り額を月1〜2万円増やすか、アルバイトとのバランスを再考する必要があります。
値上げ時代の大学生活、上手に乗り切ろう
学食の値上げは大学生の生活にじわじわと影響を与えています。ただ、「すぐに仕送り額を増やすべき」と決める必要はありません。
まずは、どこにお金がかかっているのかを把握し、できる範囲の節約や工夫で対応することが大切です。そのうえで、どうしても足りないときは、親御さんと相談して柔軟に見直す選択肢も持っておきましょう。
今後も物価がどう動くかは不透明な時代です。だからこそ、「やりくりの力」は社会に出ても必ず役に立ちます。値上げに負けず、賢く大学生活を楽しみましょう!
出典
立命館大学新聞社 生協食堂メニュー値上げ 3月3日から、最大60円
東北大学生活協同組合 2025年2月24日食堂メニュー価格改定を実施いたします
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
