20代の娘が「風邪ならオンライン診療でいいや」と言い、病院に行きません。別途システム利用料と薬の配送料で「1000円」ほどかかるのですが、結局負担が増えていませんか…?

配信日: 2025.07.29 更新日: 2025.09.26
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20代の娘が「風邪ならオンライン診療でいいや」と言い、病院に行きません。別途システム利用料と薬の配送料で「1000円」ほどかかるのですが、結局負担が増えていませんか…?
「オンライン診療で、システム利用料と薬の配送料合わせて1000円って、結局負担が増えているのでは?」オンライン診療で発生する手数料や配送料。金額だけを見ると割高に感じるかもしれません。しかし、通院にかかる交通費・待ち時間・労力を考慮するとどうでしょうか。
 
本記事では、その費用対効果をどう考えるべきかを探ります。
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オンライン診療の拡大とその理由

コロナ禍やIT技術の進歩などにより、近年「風邪などの軽い症状なら病院に行かず、オンライン診療で済ませたい」と考える人が増えているようです。その背景には、通院時間や待ち時間の短縮、混雑した待合室での二次感染リスクの回避など、多くのメリットがあります。
 
厚生労働省は、オンライン診療を自宅などからスマートフォンやタブレット、パソコンなどを利用して医師の診察を受けられる新しい診療形態として公式に認定しました。この制度は、慢性疾患の薬の継続や軽度の症状に対し特に有効です。また、地方在住や多忙な世代にとっても受診へのハードルが格段に下がりました。
 
ただし、オンライン診療では対面による診療と違って触診などができないため、医師が得られる情報が限定されます。厚生労働省は、「対面診療と適切に組み合わせて実施することが基本」としています。
 

システム利用料+薬の配送料で「1000円」は高いのか?

実際にオンライン診療を利用する場合、診療費に加えて、システム利用料や薬の配送料がかかることがあります。これらの料金は医療機関によって、その有無や金額が大きく異なり、薬の配送料は500円前後が一般的ですが、それ以上かかるケースも、無料となるケースもあります。
 
一方、対面診療では自分で薬局に行って薬を受け取るため、配送料はかかりません。ただし、通院にかかる交通費や待ち時間を考慮すると、オンライン診療には時間や移動コストの削減という利点があります。また、オンライン診療でも症状や治療によっては対面と同様に保険が適用されるため、基本的に薬代そのものは変わりません。
 

利用者がオンライン診療を選ぶ3つの数値的メリット

別途配送料などを支払ってもオンライン診療を選ぶ理由は主に以下の通りです。

●時間の大幅短縮
●感染リスクの低減
●利便性と自由度

通院や待ち時間が不要となり、予約から診察、服薬指導、薬の受け取りまでをすべて自宅で完結できるため、大幅な時間短縮が可能です。また、病院での院内感染を避けられることから、特にコロナ禍やインフルエンザの流行期には安心して利用できるでしょう。
 
気軽に受診でき、24時間予約が可能な仕組みにより、若い世代や働く世代にとっても利便性が高く、自由度のあるサービスへと進化しています。例えば、日中忙しい社会人や育児中の親世代にとっては、手数料および薬の配送料を上回る「時短や手軽さ」の価値が得られる可能性があるでしょう。
 

まとめ

システム利用料や配送料が「もったいない」「結果的に高くつくかも」という疑問はもっともな感覚です。しかし、オンライン診療は必ずしもマイナスばかりとは限りません。
 
オンライン診療と対面診療、それぞれのコストやメリットを比較し、生活スタイルに合った方法を選択しましょう。
 

出典

厚生労働省 オンライン診療について
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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