子どもの学費や仕送りなどの振り込みに毎月「1500円」近く手数料がかかる…! タダにする方法はないの?
しかし、ちょっとした工夫やサービスの活用によって、振込手数料を無料にすることも可能です。
今回は、振込手数料の一例と、無料にする方法について解説します。
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振り込み1回につき110円~330円の手数料が必要な場合がある
振込手数料は金融機関ごとや振り込み方法(窓口・ATM・インターネットバンキングなど)、振込金額、送金先(同一銀行か他行か)などによって異なります。
表1は、個人がその銀行のキャッシュカードを利用してATMで振り込む場合における手数料比較の一例です。
表1
| 同銀行への振り込み | 他行あての振り込み | |
|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 110円 | 275円 |
| 三井住友銀行 | 無料 | 3万円未満:165円、3万円以上:275円 |
| みずほ銀行 | 220円 | 3万円未満:270円、3万円以上:330円 |
※筆者作成(2025年7月28日現在)
ATMでその銀行のキャッシュカードを利用して振り込む場合、1回あたりの手数料は、同銀行への振り込みで110円~220円、他行あての振り込みで165円~330円程度となることが分かります。子どもの学費や仕送り、習い事の費用などを毎月振り込んでいるような家庭では、手数料だけで月に1500円近くかかる場合もあるのです。
例えば、子どもが2人いる家庭で、毎月他行あてへ振り込む場合のシミュレーションは表2の通りです。ここでは、表1を基に三井住友銀行を想定して算出しています。
表2
| 項目(一例) | 振込金額 | 振込手数料 |
|---|---|---|
| 学費 | 各3万円以上 | 275円×2=550円 |
| 仕送り | 各3万円以上 | 275円×2=550円 |
| 習い事の費用 | 各3万円未満 | 165円×2=330円 |
| 合計 | - | 1430円 |
※筆者作成
このように、複数の口座に毎月振り込む場合、手数料だけで月に1500円近くかかることがあります。年間単位では、数万円かかるケースもあるでしょう。
振込手数料を無料にする2つの方法
振込手数料を無料にするには、次の方法があります。
振込先を同行口座にそろえる
表1で示した通り、同じ銀行の口座間であれば、振込手数料が無料になる場合があります。ただし、銀行ごとにルールが異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
家族で口座を開設する際は、振込時の利便性を重視して銀行を選ぶのも方法のひとつです。
インターネットバンキングに乗り換える
インターネットバンキングとは、パソコンやスマートフォンなどインターネットを利用した銀行サービスのことです。
インターネットバンキングを利用すれば、銀行の窓口やATMに足を運ばなくても、自宅や外出先から時間を気にせずに振り込みや残高の確認などが行えます。また、条件によっては手数料をかけずに振り込みを行うことも可能です。
実際に、表1の3銀行では、インターネットバンキングによる振込手数料が無料になるケースがあります。ただし、適用条件は銀行によって異なるため、利用前にサービス内容をチェックしておきましょう。
少しの工夫で振込手数料を“タダ”にできる場合がある
家族のために必要な振り込みが多い家庭ほど、手数料が積み重なることで「たかが振込手数料」では済まされない出費になりがちです。しかし、口座の見直しやインターネットバンキングの活用などを行うことで、毎月の振込手数料を無料にすることも可能です。
「今月もまた振込手数料がかかった……」とため息をつく前に、振り込み方法を一度見直してみましょう。小さな工夫が、1年後の家計に大きな違いを生むかもしれません。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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