来年「大学受験」を控える理系の息子。国立2校・私立2校の一般選抜を受ける予定ですが、「受験料」は「10万円」あれば足りるでしょうか?

配信日: 2025.07.31 更新日: 2025.09.26
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来年「大学受験」を控える理系の息子。国立2校・私立2校の一般選抜を受ける予定ですが、「受験料」は「10万円」あれば足りるでしょうか?
来年大学受験を控えているお子さまがいるご家庭では、「受験にいくら必要なのか」という費用面の不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。特に複数の大学を受験する場合、受験料だけでも家計に大きな負担となる可能性があります。
 
そこで今回の記事では、理系の高校生が「国立大学2校」「私立大学2校」を一般選抜で受験する場合、受験料は10万円で足りるのかを紹介します。
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一般選抜の受験料とは?

受験料は、出願時に必ず必要となる費用であり、不合格となった場合でも返金されません。受験料は大学ごとに異なり、受験する大学や学部、選抜方式によって金額も変わります。
 
受験にあたっては、受験料のほかに交通費、宿泊費、郵送費といった付随費用も必要になるため、事前にしっかり準備しておくことが重要です。
 

国立大学の受験料はいくら?

公益財団法人生命保険文化センターによると、国立大学の受験料は全国一律で、1校あたり1万7000円となっています。ただし、共通テストの受験料が別途必要となり、3教科以上の場合1万8000円、2教科以下の場合1万2000円です(※令和7年度現在)。
 

私立大学の受験料はいくら?

公益財団法人生命保険文化センターによると、私立大学の受験料は大学ごとに差がありますが、1校あたり3万円〜3万5000円が相場とされています(医歯学部等除く)(※令和7年度現在)。
 

国立2校+私立2校の受験料合計は?

国立大学2校と私立大学2校を受験した場合の合計費用を見てみましょう。
 
表1

受験校 受験校(1校あたり) 合計
国立大学 1万7000円 3万4000円
私立大学 3万5000円 7万円
合計 10万4000円

※筆者作成
 
受検する教科数によって金額が変わるため、今回は共通テストの受験料を考慮していませんが、それ以外の受験料だけでも10万円を超える見込みとなるため、10万円では不足するリスクがあります。
 

受験料以外にかかる費用も忘れずに

大学受験では、受験料以外にも交通費や宿泊費、書類発行費などがかかります。
 
特に遠方の大学を受験する場合、移動には新幹線や飛行機を利用することが多く、東京〜新大阪間で、のぞみ新幹線は片道1万3870円、飛行機は片道約1万円〜3万5000円が目安です。
 
現地での前泊が必要な場合は宿泊費も必要で、ホテルによっては受験生向けの割引プランもあります。また、願書は多くの大学で無料ですが、一部有料(300円~1500円)の場合や、調査書発行に費用がかかるケースもあるため、事前確認が重要です。
 

家計への負担を減らす工夫

大学受験はどうしてもお金がかかりますが、次のような工夫で家計への負担を軽減することが可能です。
 

・共通テスト利用入試を活用する

私立大学では、「共通テスト利用入試」を設けている場合があります。これは大学独自の個別試験を受けずに、共通テストの結果のみで合否判定を行う方式です。
 
共通テストの受験料は通常の試験よりも安く設定されているため、受験料の節約につながるでしょう。また、遠方の大学でも交通費・宿泊費が不要になるメリットがあります。
 

・出願スケジュールを工夫する

受験校を地理的にまとめたり、受験日を連続させたりすることで、交通費や宿泊費を節約できます。例えば、同じ地域の大学を数日連続で受験すれば、宿泊費も最小限で済むでしょう。
 

大学受験に必要な費用を把握しておこう

大学受験にかかる受験料は、国立2校・私立2校の場合、合計で10万円を超える見込みとなります。さらに、交通費や宿泊費といった付随費用を含めると、必要な予算はこれを上回ることが予想されます。
 
以上を踏まえると、10万円だけでは不足する可能性が高いといえるでしょう。早めに情報を集め、家計への負担を減らす工夫をしながら、万全の態勢で大学受験に臨みましょう。
 

出典

公益財団法人生命保険文化センター 大学受験から入学までにかかる費用はどれくらい?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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