50年前に発行停止となった「板垣退助の百円札」を実家で見つけました。夫から「高く売れるんじゃない? 」と言われたのですが、どれくらいの「金額」になりますか?
そのような中、板垣退助の肖像が描かれた百円札が見つかれば、もしかして高く売れるのではと考える方もいるかもしれません。
この百円札は1974年に発行が停止されていますが、今でも法的には有効とされています。とはいえ、額面以上の価値を持つ可能性もあるため、詳しく確認する価値はありそうです。本記事では、このお札の現在の価値と、高く売るためのポイントを解説します。
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目次
板垣退助の百円札が持つ価値
板垣退助の百円札は発行が停止されているものの、現在も使用できるお札の1つです。しかし、コレクターにとって旧札である百円札は、条件を満たせば額面以上の価値を持つ場合があるようです。
この条件とは、お札の「状態」と「希少性」です。百円札は広く流通していたため、基本的に額面通りの価値となるようです。しかし、新品の状態で保管されていたり、未使用品に近い美品だったりする場合は、額面より少し高くなるとされています。
コレクターが欲しがるような希少価値の高いものなら、価値はさらに高くなります。状態によって、10万円前後で取引される場合もあるようです。
価値が跳ね上がる「エラー紙幣」と「特殊番号」
一般的な百円札でも状態がよければ価値が上がる可能性がありますが、中でもコレクターに高値で取引されやすいものとして「エラー紙幣」と「特殊番号」の紙幣があります。
これらは製造時のミスによって生じた、いわゆる「印刷ミス」や「裁断ミス」のある紙幣や、特殊な番号が記載された紙幣です。
エラー紙幣
当時の印刷技術から、肖像や文字の印刷がズレたり、余白のバランスが明らかに不自然だったりする紙幣が流通している場合があります。このような特徴をもったエラー紙幣は珍しく、高額での買い取りが期待されるようです。
また、紙幣の角の一部が切り落とされず、耳のように残っているものを「福耳」と呼びます。この耳の大きさによっては、希少性が高まるとされています。福耳エラーはほとんど流通しないため、プレミア価値が付くようです。
ちなみに、福耳付きの板垣退助の百円札だと、買い取り価格は3万円〜5万円程度とされています。
特殊番号
お札には個別の番号が記載されています。お札の状態だけでなく、番号の希少性によっても高額買い取りが期待できる場合があるようです。
具体的には、777777のようなゾロ目、123456のような階段、000001のような1番などが挙げられます。このような珍しい番号が記載された板垣退助の百円札の場合、5万円前後の価値が付くこともあるようです。
また、アルファベットAで数字の前後を挟んでいる番号は、博物館や関係機関で保管されるため流通することがほとんどなく、7万~10万円程度の価値がつくとされています。
古い紙幣を高く売るための2つの注意点
見つけた古い紙幣を売却するなら、できる限り高い価格で買い取ってもらいたいところです。以下のポイントをおさえることで、評価額を下げずに売却できる可能性があります。
1・保管状態に注意する
紙幣を保管する際は、素手で触ると皮脂により紙幣が劣化する場合があるようです。そのため触るときは手袋やピンセットなどを利用するとよいでしょう。また、密閉できるケースや袋に入れ、風通しのよい場所で保管するのがおすすめです。
もし100枚単位での帯がついている状態、10束をさらに束ねている状態で見つかった場合、それだけで希少価値がつくとされています。帯がついている場合は、外さないように注意しましょう。
2・見つけたら早めに売却する
紙幣は、湿気や油分、紫外線などで劣化するおそれがあります。保管場所から出して不用意に触れると、皮脂が付着したり、湿気や紫外線にさらされたりして劣化が進むかもしれません。紙幣の状態が悪くなると、その分買い取り価格は下がる可能性があります。
また、コレクターの減少などで市場価値が低下すると、買い取り価格も下がるでしょう。このような理由から、見つけたら早めに査定してもらい、価値があるようなら早めに売却するとよいでしょう。
板垣退助の百円札の価値は状態と希少性次第|中には10万円で買い取られる場合も
1974年に発行が停止された板垣退助の百円札は、今でも法的に使える通貨です。そして、古銭市場においては、状態がよいもので数千円、希少なエラー紙幣であれば数万円の価値がつく可能性もあります。
とはいえ、どの紙幣にも高値がつくわけではなく、多くは100円から数百円ほどの取引が主流のようです。まずはお札の状態や見た目を確認してみましょう。思わぬ臨時収入につながることもあるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
