亡くなった夫のスマートフォンの「パスワード」が分からない！ 業者に頼んだら「数十万円」かかるって本当？ 「費用」をおさえる方法はあるの？
そこで今回は、夫が急逝した場合のスマートフォンのパスワード解除にかかる費用相場や、費用をおさえる方法を解説します。
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スマートフォンのパスワード解除の費用相場
スマートフォンのパスワード解除の費用相場は、数万円～数十万円といわれています。各社の料金をまとめると、表1の通りです。
表1
| A社 | B社 | C社 | |
|---|---|---|---|
| 料金 | 2万円～5万円 | 2万円～5万円 | 30万円 |
※筆者作成
表1によれば、解除の費用は業者間で大きな開きがありますが、料金の差はパスワード解析の有無によるものと考えられます。
2万円で対応する業者の中には、スマートフォンを初期化して使用可能にすることをメインに提供するサービスがあります。さらに、Apple IDやGoogleアカウントが分かる場合、クラウドのバックアップデータの復元まで、無料で対応するケースもあるようです。
一方、2万円以上で対応するのは、パスワード解析がメインのケースと考えられます。ロック解除のために、Appleなどのアカウントやパソコンからパスワードのヒントを探るようです。
ただし、結果が出るとは限らないため、C社のように成功報酬を採用することもあります。このような場合、「作業費」として10万円、結果が得られた場合には「成功報酬」の20万円を追加するケースもあるようです。
このように、パスワード解除を業者に依頼すると費用が数十万円かかるケースもあれば、数万円程度でおさまる可能性もあると考えておくとよいかもしれません。
パスワード解除の費用をおさえる方法
スマートフォンのパスワード解除の費用をおさえるには、自分でヒントを見つけ出して解除する方法が有効でしょう。
パスワードのヒントは、誕生日や記念日、電話番号や車のナンバーなどが挙げられます。夫と関連がある語呂の数字を使用する場合も考えられるでしょう。また、手帳やエンディングノートなどの遺品に、パスワードのメモを残していることがあるかもしれません。
パターン認証では複雑にすると本人も解除が困難になる場合があるため、アルファベットなどをパターンとしているケースもあります。また生前、夫が行っていた指の動きが分かる場合は、試してみるのもよいでしょう。
ただし、何度もパスワードの解除に失敗すると、セキュリティー機能が作動して再入力が不可能になるおそれがあります。そのため、手あたり次第に入力を行うのは避けた方がよいでしょう。
パスワードが解除できない場合に発生するトラブル
スマートフォンのパスワードが解除できない場合、金銭的なトラブルが発生するおそれがあります。想定される2つのトラブルについて解説します。
有料サービスの料金支払いが続く
生前、夫が月額の有料サービスに加入していて、契約の更新や購入が自動で実施される場合には、退会手続きが済むまで口座からの引き落としが続くでしょう。気づくのが遅れてしまうと、大きく損をすることになりかねません。
インターネットの自動更新の有料サービスには、動画や音楽、デジタルコミックやゲームを始め、ECサイトでは日用品などの定期購入などができるサービスもあります。故人がどのようなサービスを利用していたのかを、しっかりと確認しましょう。
借金やFXを放置してしまう
夫が金融トレードをしていたことが、死後になって明るみに出ることは少なくありません。特にFX取引では、借金が発生する可能性があります。
借金に気づかずに3ヶ月を経過すると、相続を受け入れたとみなされてしまい、返済を背負うしか手段がなくなりかねません。インターネットの証券会社やFX、そして暗号資産交換所の口座保有の有無を必ず確認しましょう。
パスワード解除の費用相場は数万円～数十万円
スマートフォンのパスワード解除費用は数万円～数十万円が相場ですが、自分でパスワードのヒントを見つけ出して解除すれば費用をおさえられるでしょう。
急逝した夫のスマートフォンのパスワード解除で費用をいくら準備すればよいのか悩んでいる人は、今回の内容を参考にしてください。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
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