今年の盆休みは「東京→仙台」に帰省予定です。普段は「新幹線」ですが、4人家族なら「車」を利用したほうが安いでしょうか?
本記事では最繁忙期に東京から仙台まで帰省する家族4人の家庭を例に、新幹線と車の移動費用を比較してみましょう。
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最繁忙期の「家族4人・新幹線指定席・東京仙台間」はいくらかかる?
JR東日本ではシーズン別の特急料金を設定しており、同じ区間を新幹線で移動する場合でも時期によって「閑散期」「通常期」「繁忙期」「最繁忙期」で料金が異なります。
「閑散期」では通常期の指定席特急料金から200円引きとなる一方で、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。繁忙期と閑散期で料金に差をつけることで、繁忙期に乗客が集中するのを避ける意図があるとされています。
JR東日本の2025年お盆シーズンの最繁忙期は、8月10~19日の10日間です。
仮に8月10日に仙台に帰省し、8月16日に再び東京に戻ってくるスケジュールの場合、家族4人が新幹線指定席(こども料金なし)で移動するといくらかかるでしょうか?
8月10日10時発の「やまびこ133号」の指定席を選択すると、片道の乗車券と特急券の合計は割増料金を加え1人1万1490円、4人で4万5960円です。
16日10時14分発の「やまびこ134号」で東京に戻る場合の運賃は、同じく1人1万1490円、4人で4万5960円となり、往復でかかるお金の合計は9万1920円です。
車で移動したほうが大幅な節約になる
1回の帰省の移動費だけで9万円以上のお金がかかるのは避けたいと考える場合、車での帰省を検討してみましょう。
都内から東北自動車道を利用する際の最寄りである「川口ジャンクション」から「仙台宮城IC」の間を移動する場合、お盆期間は休日割引適用除外日で料金は片道7550円、往復1万5100円です。
ガソリン代については車種の燃費によって全く異なります。使用車は「トヨタ VOXY」とした場合、同車の燃費はリッター当たり15キロメートル、川口ジャンクションから仙台宮城ICまでの距離は往復665キロメートルですから、約44リットルのガソリンが必要です。
資源エネルギー庁の石油製品価格調査によると、令和7年7月24日公表のレギュラーガソリンの価格は173.6円ですから、ガソリン代は約7638円かかります。
高速料金との合計は2万2738円になり、新幹線での移動と比べると約7万円節約できる可能性があります。
まとめ
今回のケースでは新幹線の往復の移動で約9万2000円、車の移動では約2万3000円と、車のほうが大幅に費用を抑えられることが分かりました。ただし、東京から仙台まで運転するのは時間と労力がかかり、疲労による事故のリスクもあるため、料金だけで決めるのはおすすめしません。
お盆休みを迎える前に、「安全に移動するために時間をお金で買う」という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 きっぷあれこれ
東日本高速道路株式会社 ETC 休日割引
資源エネルギー庁 石油製品価格調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
