人気ラーメン店に並んでいたら「3000円で最後尾と代わって」と頼まれました。ほかの人の順番に影響はなくても“迷惑行為”になりますか?
本記事では、「行列代行」と割り込みは何が違うのか、「行列代行」はマナー違反にあたるのかどうかなど、行列に関するマナーについて考えます。
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割り込みとは違う行列代行になる?
お金を払って列の一番前と最後尾を交代するという行為は、人が入れ替わっただけでほかの人から見ると順番に変動はありません。
そのため、割り込みではなく「行列代行」を行ったとも考えられます。行列代行とは、仕事や体調面などで並ぶことが難しい人の代わりにお金をもらって列に並ぶサービスで、近年では便利屋・何でも屋の業務としても扱われています。
行列代行の行為そのものを取り締まる法律はないため、行列代行は違法ではありません。そのため「お金を払うから行列の一番前と最後尾を代わってほしい」というのは、個人同士が納得しているのであれば、法律的には問題ないと言えるでしょう。
ただ、お店によっては最初から本人が並ぶ必要があるなどルールを定めている場合があるので注意が必要です。
行列代行はマナー違反?
法律的には問題がなく、ほかの人の順番に影響しないとは言え、長い時間並んでいる人からすると一番前の人が交代したという事実は、気持ちの良いものではないでしょう。なかにはマナー違反だと感じる人もいるかもしれません。
行列代行サービスを利用したり、列の場所の交換をお願いしたりすることは、本来であれば列に並ばないといけない時間をお金で買ったということになります。形は少し異なりますが、お金を払って列に並ぶことを回避するというのは、フードフェスなどのイベントや遊園地などでも導入されている仕組みです。
きちんと並んでいる人からすると気持ちの良いものではないかもしれませんが、サービスとして提供している企業もあることを考えると、行列代行がマナー違反となるかどうかは難しい問題であり、個人の捉え方の問題とも言えるでしょう。
個人のやり取りは迷惑行為になることもある
行列代行や、時間をお金で買う仕組みを利用することは違法ではありません。しかし、先頭に並んでいる人が納得していないのに場所の交代を強要するのは問題です。
また、サービスを受けるために元から列に並んでいる人に交渉して場所を代わってもらうという行為は、先に並んでいて声を掛けられた人にとっても周囲の人にとっても気持ちの良い行動とは言えず、マナー違反と思われても仕方がありません。
事情があり行列に並ぶことができない場合は、行列代行の業者に依頼したり企業が用意している時間をお金で買うシステムを利用したりするなど、できるだけ周囲のお客さんに迷惑をかけないように配慮することが大切でしょう。
行列代行は違法ではないが注意も必要
行列に割り込むのではなく、あらかじめ別の人物に並んでもらっておく行列代行は法律的には問題なく違法ではありません。時間をお金で買うという考え方は賛否両論ありますが、サービスとして扱っている企業も存在します。
しかし、その場にいるお客さんに声をかけて列の場所を代わってもらうなど、個人同士のやり取りは迷惑行為になることがあるので控えるべきでしょう。事情があって並ぶことが困難な場合は事前に代行をお願いするなど対策しておいたほうが良いでしょう。
また、最初から本人が並ぶ必要があるなど独自ルールを設けているお店もあるので事前に確認が必要です。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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