子どもにiPhoneをねだられていますが「android」と何が違うのか分かりません。料金に大きな違いがないならandroidでもいいのではないでしょうか?
両者の機能差は想像以上に小さく、多くの場合でAndroidでも十分に子どものニーズを満たすことが可能です。一方で、周りの友達との関係や安全管理機能など、親として考慮すべき重要なポイントも存在します。
本記事では、iPhoneとAndroidの格差価、OSによる違い、そして子ども用スマホとして適切な選択基準について詳しく解説します。子ども用スマホの購入を検討している方や、iPhoneとAndroidで迷っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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iPhoneとandroidの価格の違いは?
iPhoneとandroidを本体価格で比較すると、androidの方が安価で購入できます。2025年7月現在、androidでは最安値のモデルが1万2000円台から用意されています。
iPhoneの場合は、価格比較サイトで最安値のiPhone SE(第3世代) を購入する場合でも7万2000円ほどするため、約6万円androidの方が安価で購入可能です。なお、同じモデルでも本体の容量(ストレージ)によっても価格は異なります。
長期的な使用も考慮
スマホを長期的に使用することを考慮した場合、iPhoneの方が、コストがかからない可能性があります。
iPhoneのOS更新サポート期間は、約5~6年です。これは、androidスマホのOSサポート期間が物によっては5年以上ということもありますが2~4年が多く、買い替えのコストの点ではiPhoneが勝るかもしれません。
購入時の本体価格だけでなく、「どれくらいのスパンで買い換えるか」も考慮し、長期的な視点で検討しましょう。
安全管理機能の比較
子ども用のスマホとして考えた場合、安全管理機能の充実度は重要な判断材料になります。iPhoneとandroidの安全管理機能の比較を表1にまとめました。
表1
| 機能カテゴリ | iPhone(スクリーンタイム) | Android(ファミリーリンク) |
|---|---|---|
| 使用時間の上限設定 | アプリごとの詳細設定可能 | 使用時間の制限と管理 |
| コンテンツ制限 | 不適切なサイトのブロック | アプリの利用承認制 |
| 使用時間帯の管理 | 就寝時間の強制設定 | デバイスのリモートロック |
| アプリ管理 | アプリのダウンロード制限 | アプリの利用承認制 |
| 位置情報 | 「探す」アプリで対応 | 位置情報の共有機能 |
※筆者作成
iPhone、androidともに基本的な安全機能が十分に備えられています。親がしっかりと設定を行えば、どちらのスマホを使用しても子どもを適切に守ることができるでしょう。
重要なのは「機能の有無」だけでなく、保護者がこれらの機能を適切に理解し、継続的に管理することです。
欲しい機種が高額で購入できない場合は中古も検討
iPhoneとandroidに共通する購入方法ですが、機種代金を安価で抑えたい場合は中古での購入も検討してみましょう。中古スマホの最大のメリットは、新品のスマホと比較して安価で購入できることです。
例えば、iPhone15の新品を、Appleの公式サイトで購入した場合の最低価格は約11万円です。一方、中古のiPhone15であれば、8万円台から購入できます。
新品と中古品のiPhone15を比較した場合、中古品の方が3万円安く購入できます。機種代金に不満がある場合は、中古品も検討し、自身の経済的な事情にあった購入方法を選択しましょう。
子どもの友好関係への影響
親として最も気になるのが「スマホの機種が周りの友達との友好関係に影響しないか」という点でしょう。表2の実際の中高生のスマホの利用状況を見てみると、圧倒的にiPhoneのシェアが高いことが分かります。
表2
| 年代・性別 | iPhone | android |
|---|---|---|
| 10代男性 | 64.8% | 34.7% |
| 20代男性 | 69.9% | 30.1% |
| 10代女性 | 80.2% | 19.5% |
| 20代女性 | 80.9% | 19.0% |
出典:MMDLabo株式会社 MMD研究所「2024年9月スマートフォンOS端末シェア調査」より筆者作成
特に10代、20代の女性は約80%がiPhoneを使用していることが分かります。しかし、実際に重要なコミュニケーションツールであるLINEは、iPhoneでもAndroidでも全く同じ機能を提供しています。InstagramやTikTokなどのSNSアプリについても、機能面での差はありません。
iPhoneには、Apple製品間でしか使用できない「AirDrop」や「iMessege」などの機能があります。これらの機能をどの程度重視するかという点も、機種選択の判断材料の一つになるかもしれません。
機能的にはandroidでも十分
iPhoneとandroidの違いを正しく理解すれば、多くの場合でandroidでも十分に子どものニーズを満たせるといえそうです。子どもの実際のニーズを把握し、家計に無理のない範囲で適切な判断を行うことが大切でしょう。
出典
MMDLabo株式会社 MMD研究所 2024年9月スマートフォンOS端末シェア調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
