中1の子どもに「もっとお小遣いが欲しい」と言われました。今は“月3000円”渡していますが、妥当な金額はいくらなのでしょうか?
本記事では、中学生のお小遣いの平均額や家庭ごとの渡し方、金額を決めるときのポイントについて解説します。
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目次
中学生(中1)のお小遣い平均はいくら? 最新データでチェック
中学生になると、友だちとの付き合いや趣味、部活動などで使うお金が小学生のころより増えてきます。子どもにとって、お小遣いは自由に使える大切な資金源ですが、適切な金額の判断はなかなか難しいところでしょう。
塾選びサービス「塾選」(株式会社DeltaX)が2025年3月に中高生の保護者100名を対象に実施した、「『中高生のお小遣い』についての調査」によると、中学生のお小遣いの平均額は月3390円です。また、子どもに渡す金額は3000円が最も多く52%でした。
学年別の平均額は公表されていませんが、この数字から推測すると、中学1年生に月3000円を渡しているのは統計上も標準的な金額で、極端に少ないわけでも多すぎるわけでもなく、相場のど真ん中といえる水準といえます。
中学生のお小遣い、金額より大切なのは“何に使うのか”
お小遣いの金額の設定には、家庭によって背景や事情が異なります。例えば、昼食代や交通費などの必要経費を別途支給する場合、お小遣いは自由に使えるお金として少なめに設定するケースが多いです。一方、部活動の用具代や友人との外食代などもお小遣いからまかなう場合は、やや多めに渡す傾向があります。
したがって、金額の妥当性は単に他家庭と比較するだけでなく、「何のために使うお金か」という用途の範囲を踏まえて検討することが重要です。
どんな使い道が多い? 教育につなげるお金の渡し方とは
中学生が何にお小遣いを使っているかは、「友だちとの交際費」「趣味や推し活」、「ゲームやアプリ課金」「文房具や雑貨」といった項目が多いと考えられます。中には一部を貯金に回す子もいますが、割合としてはまだ低いでしょう。
お小遣いは、単に欲しいものを買うためだけでなく、「お金の使い方を学ぶ教育の場」として活用するのがおすすめです。例えば、毎月の支給額を決めて収支を記録するお小遣い帳をつけることで、計画的にお金を使う習慣が身につきます。また、「前借り禁止」や「使い切ったら追加なし」といったルール作りも効果的です。
さらに、家事や手伝いに対する成果報酬型の報酬制度を導入すれば、働いてお金を得る経験を早くから積むことができ、お小遣いをどう管理するかを親子で話し合うことで、将来の金銭感覚の形成にも役立ちます。
金額を決めるときのポイント
妥当なお小遣い額を決めるときは、次の3つの視点を押さえると迷いにくくなります。
・平均額を参考にする
前述のとおり、中学生のお小遣いは平均で月3390円です。この範囲内であれば、多くの家庭の相場と大きくずれていないといえるでしょう。
・用途の範囲を明確にする
部活動や学校関連の支出を含めるか、自由に使えるお金としてかによってお小遣いの必要額は変わってきます。あらかじめ、使い道の範囲をはっきりさせましょう。
・教育方針と連動させる
お金の管理能力を育てる目的とする場合は、使い道や管理方法について家庭のルールを決めることが大切です。
お小遣いは金額だけでなく「渡し方」が大切
現在の“月3000円”は、中学1年生としては全国的にも標準的な金額といえます。増額を検討する場合も、まずは用途やルールを明確にし、金額だけでなく「どう渡すか」「どう使わせるか」を重視するとよいでしょう。
お小遣いは、子どもが欲しいものを買うためだけでなく、お金の価値や使い方を学ぶ貴重な教材でもあります。親子で話し合いながら適切なルールを作ることで、金額以上の価値を持たせることができるはずです。
出典
株式会社DeltaX 塾選 「中高生のお小遣い」についての調査 (PR-TIMES)
株式会社DeltaX 塾選
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
