沖縄旅行で「マイナ免許証」でレンタカーを借りようとしたら、まさかの“拒否”!?「従来の免許証と同じと聞いてたのに…」知らないと危険な“マイナ免許証の落とし穴”とは
しかし、マイナ免許証に切り替えたことで、レンタカーの貸し出しを断られることがあるのを知っていますか? 旅先でこうした事態に直面し、やむなく移動をタクシ-などに切り替えた場合、2泊3日であれば交通費が10万円を超えることも考えられます。
本記事では、なぜレンタカーを借りられないのか、そしてその対策として有効な「免許証の2枚持ち」について解説します。レンタカーを利用する機会がある人は、参考にしてください。
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現地でレンタカーNG? 対応は会社ごとにバラバラ
マイナ免許証は公的な本人確認書類として利用できますが、現時点では全てのレンタカー会社がマイナ免許証に対応しているわけではありません。2025年7月時点で、各社の対応状況には差があります。
例えば、オリックスレンタカーやタイムズカーレンタル、スカイレンタカーなどでは、マイナ免許証のみでの貸し出しには対応しておらず、従来の運転免許証の提示が必要とされています。
一方、ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーでは、マイナ免許証のみでの利用が可能です。しかし、店頭でのマイナポータル連携や専用アプリでの確認が前提となり、対応に時間を要するケースもあると案内されています。
マイナ免許証ではなぜ借りられない?
マイナ免許証は、運転資格の情報がマイナンバーカード内のICチップに記録されるもので、券面に免許の条件や有効期限などの情報が印字されているわけではありません。
そのため、利用時にはマイナンバーカードと対応アプリを用いて情報を読み取る必要があるのです。具体的には、「マイナ免許証読み取りアプリ」を使ってマイナンバーカードのICチップから情報を取得し、その画面を店舗スタッフが確認するという流れです。
こうした手続きは従来の免許証提示に比べて手間がかかるうえ、対応機器や運用体制が整っていないケースも見られます。実際に、タイムズカーレンタルでは「当該免許証に対応するソフトウェアやハードウェアの発売が未定」であることを理由に、現時点では受付不可と明記しています。
さらに、読み取りアプリの操作には暗証番号や本人確認情報の入力が必要で、手続きがスムーズに進まない場面も考えられます。こうした理由から、レンタカー事業者によっては、マイナ免許証のみでの対応を見合わせているため、マイナ免許証でレンタカーを利用する際には注意が必要です。
「2枚持ち」で安心! 追加費用について
マイナ免許証を取得しても、従来の運転免許証を返納せずに併用する、いわゆる「2枚持ち」が可能です。レンタカー事業者によって対応状況が異なる現状では、従来の免許証を手元に残しておくことで、貸し出しを断られるリスクを回避できます。
ただし、「2枚持ち」を選択する場合には、追加費用が発生します。通常の免許更新時に、免許証のみ保有している人が2枚持ちを選ぶと2950円の費用がかかり、免許証のみで更新する場合より100円高くなります。
当面はマイナ免許証だけでの利用にリスクが残るため、特に旅行や出張などでレンタカーを利用する予定がある場合には、2枚持ちが有効な対策となるでしょう。
まとめ
マイナ免許証は便利な制度ですが、レンタカー事業者によっては対応していない場合があるため、利用時には注意が必要です。
マイナ免許証と通常の免許証は2枚持ちすることができ、更新時にかかる費用は100円程度の差です。こうしたリスクを回避する手段としては、決して高い出費ではないでしょう。
旅行や出張でレンタカーを利用する予定がある場合は、事前に対応状況を確認し、必要に応じて2枚持ちを検討するなど、慎重な準備を心がけたいところです。
出典
警視庁 マイナンバーカードと運転免許証の一体化について
マイナ免許証読み取りアプリ専用サイト マイナンバーカードから免許情報を簡単に読取・表示
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
