台風で「エアコンの室外機」が「転倒」!修理代はいくらかかる?火災保険は使えるのでしょうか?

配信日: 2025.08.17 更新日: 2025.09.26
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台風で「エアコンの室外機」が「転倒」!修理代はいくらかかる?火災保険は使えるのでしょうか?
台風のニュースで「暴風への備えを」と耳にするたび、家の外にあるエアコンの室外機が心配になる人もいるのではないでしょうか。
 
もし強風で室外機が倒れてしまったら、修理にいくらかかるのか、そもそもどう対処すればよいのか気になります。この記事では、室外機が転倒した場合の修理費用の目安や、台風が来る前に家庭でできる具体的な対策について、分かりやすく解説します。
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台風でエアコンの室外機が転倒するとどうなる?

台風の強風は、屋外に設置されているエアコンの室外機に大きな負荷を与えます。室外機が転倒すると、冷媒ガスを送る配管や電線が損傷し、ガス漏れや各種部品の断線などのトラブルが生じやすくなります。
 
また、転倒したまま使用を続けると、故障や感電などのリスクが大きいため、絶対に通電させず、まずはメーカーや修理業者へ状況を連絡しましょう。台風後は見た目に異常がなくても内部で部品に損傷が起きている場合もあるので、安易に動かさず点検を受けた方が安全でしょう。
 
転倒以外にも、台風によって室外機が損傷するケースがあります。
 
例えば、台風の最中に室外機の正面から強風が吹きつけると、ファンに大きな負荷がかかり、破損するおそれがあります。大雨や飛来物が外装を傷つけたり、内部に水や異物が入り込んだりすると、漏電やサビの原因にもなります。
 
浸水や位置ずれが発生した場合についても、自分で動かさず、配管や電線への負担を避けるため、専門の点検を受けたほうがよいでしょう。
 

室外機が転倒した場合の修理代はいくらかかる?

室外機の転倒による修理費用は、破損の程度や修理箇所によって幅があります。設置し直しだけなら1万円程度で済む場合もありますが、冷媒ガスが漏れている場合はガスチャージ(補充)に約1万5000円から5万円程度かかるケースもあるようです。
 
仮にモーターやコンプレッサーが故障していると高額で10万円以上となる場合もあるので、修理の見積もりは必ず専門業者に頼みましょう。
 

火災保険で補償される場合もある

室外機が台風で損害を受けた場合、火災保険の「風災補償」が適用されることがあります。契約の「建物」に門や塀などの屋外設備装置が含まれていれば、室外機が補償対象となるケースも見られます。
 
実際の補償可否や金額は契約内容と免責額によって異なるため、証券の「保険の対象」と「自己負担額」を事前に確認しておくと、被害時にスムーズに対応できるでしょう。
 

台風シーズンが来る前に確認したい!自分でできる室外機の転倒対策

高額な修理費用や危険を避けるためには、事前の対策が重要です。台風シーズンが本格化する前に、家庭でできる対策を確認しておきましょう。
 
まず、室外機の設置状況を確認します。プラスチック製の置台が、経年劣化でもろくなっていると、強風で倒れやすくなります。ひび割れなどがないか、確認してみましょう。
 
また、ベランダの天井から吊り下げているタイプや屋根の上に設置している場合は、固定している金具が緩んでいないかチェックすることが大切です。
 
次に、室外機の周りを確認しましょう。植木鉢や物干し竿、バケツなど、風で飛ばされそうなものが近くにないかチェックし、台風が来る前に片付けておきましょう。
 
自分でできる具体的な対策としては、ホームセンターなどで購入できる「室外機用の固定ベルト」や「防振ゴム」を利用する方法があります。
 
これらを使って室外機と置台をしっかり固定することで、転倒のリスクを減らすことができるでしょう。ただし、高所での作業や、作業に不安がある場合は、無理をせず専門の業者に相談するのが安全で確実です。
 

事前の対策で、台風による室外機のトラブルを防ぎましょう

台風によってエアコンの室外機が転倒すると、修理に数万円から、場合によっては10万円以上の高額な費用がかかる可能性があります。しかし、多くのトラブルは、台風が来る前にご家庭で簡単な対策を施すことで防ぐことができます。
 
室外機の設置場所に問題がないか、固定具が劣化していないかを確認し、必要であれば固定ベルトなどで補強することで、大きな被害と余計な出費を防ぐ可能性があります。本格的な台風シーズンを迎える前に、無理のない範囲で対策を進めていくとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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