30代独身、実家に帰省して「財布」を出していないことに気づき愕然! 親は“年金生活”ですが、払ってもらって大丈夫でしょうか…?
しかし、親も高齢になると年金生活になり、子どもにお金を出すことを負担に感じるかもしれません。
本記事では、親がお金を負担する理由や、自分で支払いたいときに親に気を遣わせずに払う方法について解説しています。
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帰省にかかるお金ってどうしている?
HALMEKupが行った「お金に関するアンケート」調査によると、帰省時にかかる費用を子ども世帯が全額負担している割合は、わずか22.8%でした。一方、「全額親世帯が負担、もしくは親世帯が一部負担している」との回答が約70%を占めました。
実際に親が負担している額を見ていくと、1回の帰省につき「5万円未満」と回答した人が82%と大きな割合を占めています。その中でボリュームゾーンは「1万円以上3万円未満」で、親が支障なくお金を出せるのは3万円未満といった事情がうかがえます。
親世帯が費用を負担しているのは、帰省にかかる交通費だけではありません。アンケートによると、実家に滞在している際の食費やレジャー費、ショッピング費用などを親世帯が負担していることがわかりました。
このように、親世帯が滞在中にかかる費用のほとんどを負担していることが多いため、子どもは実家に帰省している間は、財布を出さずにレジャーや食事を楽しめる状態にあるといえるでしょう。
親が費用を負担する理由
同アンケートによると、親が費用を負担する理由として一番多いのは、「親として負担してあげたいから」で55.7%にのぼりました。この結果から、親は子を思う気持ちから実家の帰省にかかる費用を負担していることがうかがえます。
一方、子どもが親に費用を負担してもらう理由として多いのは「親が負担するものと思っているから」で47.8%という結果でした。子どもは「親が払うのが当たり前」だと感じているようです。
しかし、親心で費用を負担してくれている親世帯も、高齢になると年金生活になってきます。年金やこれまでの貯蓄を切り崩して生活費をまかなっていく生活では、子どもの帰省にかかる費用を出すのは経済的に厳しいと感じているかもしれません。
自分で払いたいとき、親に気を遣わせない方法は?
親の経済的事情を考えて子どもが自分で払いたいと思っても、親にお金を出してもらう生活が続いていると、自分で払うきっかけを作るのは難しいかもしれません。
例えば、帰省してお土産を渡す時や自宅に帰るタイミングでお金を渡すと、スムーズに受け取ってもらえる可能性が高いでしょう。
親によっては子どもへの気遣いや親としてのプライドから、お金を受け取らない場合もあります。親が受け取ってくれない場合には、以下のような方法があります。
●実家に滞在するときの食事に使える食材を、手土産代わりに渡す
●生活に必要な家電をプレゼントする
このように、お金ではなく物に替えて渡す方法もあります。親のプライドを守りつつ、成人した子どもの務めを果たせるとよいでしょう。
親の将来も見据えてお互いに助け合おう
子どもの帰省時にかかる費用を親が負担してくれるのは、親の子を思う気持ちによるものが大きく、つい無理をしてもお金を出してしまいがちです。
しかし、親も高齢になると年金生活になり、経済的に余裕がなくなるかもしれません。それだけではなく、親が病気やけがにより介護が必要になったときに貯蓄がほとんどないという事態になる可能性もあります。
親の子を思う気持ちやプライドを守りつつ、子どもも上手に財布を出して、助け合って生きていけるとよいでしょう。
出典
株式会社ハルメク HALMEKup お金に関するアンケート
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
