お盆に“都内”から実家の“広島”まで家族4人で帰省すると、新幹線代だけでも往復「10万円」以上に…。ハイシーズンでも、少しでも“割安”で移動できる方法は?
それでも、事前に準備すれば数万円の節約も可能です。本記事では、繁忙期の料金が高くなる仕組みと、家族旅行でも使える割引・パック・優待の活用法を詳しく紹介します。帰省費用を少しでも抑えて、家族との時間をもっと豊かに楽しみましょう。
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目次
お盆の新幹線が高い理由とは? 繁忙期料金の仕組みを知ろう
お盆期間(2025年は8月7日~17日ごろ)は、新幹線の「繁忙期」および「最繁忙期」扱いです。この期間中は、指定席特急料金が通常期よりも高く設定されています。
例えば、JR東海では最繁忙期は400円増し、繁忙期は200円増しになります。例えば、通常の東京〜広島間の新幹線(のぞみ指定席)は片道約1万9760円ですが、最繁忙期には400円増となり約2万160円です。家族4人の往復なら約15万8000円を超え、さらに数千円の追加料金が加わることもあります。
家族4人でも使える! 新幹線の割引・予約テクニック
早めの予約&ネット経由が鉄則です。利用できる主な割引サービスは以下の通りです。
1.EX早特21/EX予約(要会員登録)
21日前までの予約で東京〜広島間の指定席が約1万5390円〜と割引価格で購入可能。4人利用なら約1万7000円以上の節約が期待できます。
2.往復割引乗車券
営業キロ601km以上の区間で乗車券(運賃)が1割引になります。東京〜広島間も対象ですが、特急料金は割引対象外です。乗車券と特急券を組み合わせて使うことで節約効果があります。
例えば、通常1万9760円の片道料金が、乗車券割引により乗車券部分が割安になることで、総額で数千円から数万円の差額が生まれるケースもあります。
実はこんな選択肢も!パック商品・優待券・他の交通手段も比較
1. 新幹線+ホテルパック
旅行代理店には、往復の新幹線に宿泊が付くパック商品もあり、状況によっては1人あたり2万円台前半から3万円台など比較的お得に利用できます。家族4人で利用すると、ホテル1泊付きで5〜6万円程度の節約効果が期待できることもあります。ただし、宿泊地やホテルランクには制限があります。
2. 株主優待券
ヤフオクや金券ショップなどで入手可能で、片道で4〜5割引きの価格で購入できる場合があります。ただし、利用には日程変更や払い戻しに制約があるため、事前に規約をよく確認することが必要です。
3. 他の交通手段と比較
飛行機(LCCを含む)は新幹線と比べて安い場合も多く、1人1万円以下というケースもあります。所要時間は短いものの、空港までの移動や搭乗手続き時間を考慮する必要があります。
車の場合はガソリン代や高速代がかかり、広島までの所要時間は片道約10時間と長いため、家族での長時間運転は負担となります。
どの方法が一番合う? 帰省プランの最適解を見つけよう
お盆の新幹線は高いですが、次の3つの視点で工夫すれば費用を大きく抑えられます。
・早めの予約でネット割引を活用する
・パック商品や優待券を検討する
・日程や手段の柔軟性をもたせる
とくに家族連れの場合、「少しの工夫で数万円の節約」は現実的な目標です。予約が遅れると割引が効かないため、思い立ったらすぐ動くのが最大のコツ。節約しながらも、家族との大切な時間をしっかり楽しめるよう、最適な帰省スタイルを見つけてください。
出典
東海旅客鉄道株式会社 お盆期間の指定席特急料金のご案内
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
