「いつもの駐車場」に停めて出社→なぜか普段の倍の「3000円」請求された! 理由は“特定日”だから? 夏休みに注意が必要な「落とし穴」とは

配信日: 2025.08.16 更新日: 2025.09.26
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「いつもの駐車場」に停めて出社→なぜか普段の倍の「3000円」請求された! 理由は“特定日”だから? 夏休みに注意が必要な「落とし穴」とは
普段通りに駐車したつもりが、料金が予想外に跳ね上がっていた……お盆や夏休みのシーズンには、こうした駐車場での料金トラブルが起こりやすくなります。
 
行楽需要やイベントに合わせて、特別料金や制限の変更が行われることがあるからです。また、旅行先など慣れない土地の駐車場では、看板をよく見ないことで駐車料金が高額となってしまうこともあります。
 
「こんなはずではなかった」とならないように、夏の駐車トラブルを避けるためのチェックポイントを整理していきましょう。
浜崎遥翔

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

普段は1日最大1500円なのに……イベント開催で「最大料金なし」に

普段使っている駐車場でも、お盆や夏休みの時期には、いつもとは異なる料金体系が適用されることがあり、注意が必要です。
 
例えば、「20分100円(1時間あたり300円)、1日最大1500円」という設定の駅前の駐車場が、「花火大会があるから」「ロックフェスがあるから」などの理由で、特定日に限って最大料金が適用されなくなることがあります。
 
午前8時に車を駐車して電車で出掛け、午後6時に帰ってきたとしましょう。通常であれば最大料金である1500円で済むところですが、最大料金が適用されないと、10時間×300円=3000円となり、いつもの倍の負担が発生します。
 
うっかり「いつもの感覚」で駐車したことで予想外の出費となってしまう……夏休みにありがちな料金トラブルといえるでしょう。
 

駐車場を利用するときに確認したいそのほかの「落とし穴」とは?

お盆や夏休みの駐車トラブルを防ぐためには、料金表示をよく見るだけでは不十分です。一見分かりやすく思われる看板にも、見落としがちな注意点が潜んでいます。
 

最大料金の条件を確認

駐車場の看板には目立つ文字で「最大◯円」と書かれていることが多いですが、駐車したあとでもいいので条件を確認することが大切です。
 
例えば、最大料金が適用されるのは「平日のみ」「夜間のみ」、もしくは「6時間まで最大◯円」といった具合に、条件が小さく書いてあることがあります。実際に駐車するタイミングでは最大料金が適用されなかったり、適用されても短時間だったりする場合があるのです。
 
特に観光地やイベント会場周辺では、表示価格だけでなく、細かい条件の確認をしたほうがよいでしょう。
 

長時間駐車するときは最大料金が繰り返されるか確認

夏休みに旅行をする場合、駅前のパーキングに長く駐車しようと考える人もいるでしょう。こういった場合は、「最大料金が日ごとに繰り返し適用されるか」を確認する必要があります。
 
例えば、「1時間300円、24時間最大1000円」の駐車場に午前8時に駐車して旅行に出発、3日後の午後8時に帰ってくる場合を考えましょう。1日最大1000円という表示であれば1000円×4日間=4000円で済みそうですが、実はそうとも限りません。
 
「最大料金が繰り返される」と明記されていれば、4日間停めたときの駐車料金は4000円です。
 
しかし、最大料金は繰り返さないルールだった場合、最初の24時間は1000円で済みますが、残りの2日と半日(合計60時間)は1時間300円が適用されてしまうため、3日間で合計1万9000円となってしまいます。
 
長く駐車する場合は、必ず最大料金の条件を確認するようにしましょう。
 
なお、多くの時間貸し駐車場では「48時間まで」という連続駐車制限が設けられています。これを超えると、レッカー移動や違約金発生の可能性があるため、あらかじめ駐車場の管理会社に確認・連絡しておくことが大切です。
 

看板をしっかり見て駐車トラブルを防ごう

お盆や夏休みの時期には、駐車場の運用が普段とは異なるケースが多く見られます。たとえ日常的に使っている場所でも、イベントや行楽による需要の高まりで、最大料金の適用が外れていることがあるのです。
 
また、旅行や帰省で長時間駐車する場合には、最大料金が繰り返されるかどうかや、連続駐車の時間制限といった点も見落とせません。事前に確認を怠ると、想像以上に高額な料金を請求されてしまうおそれがあります。
 
いつもの場所だから、最大料金が大きく書かれているからと油断せず、看板に記載された条件をよく確認し、夏の駐車場トラブルを防ぎましょう。
 

出典

川崎市 コインパーキングを利用する際は、料金表をよく確認しましょう。
 
執筆者 : 浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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