お盆の「ホテル高すぎ問題」に救世主? 泊まる場所が見つからない人たちが「Airbnb(エアビー)」に流れるワケ。穴場ならホテルの“半額以下”な理由とは
そんな中、脚光を浴びているのがエアビー(Airbnb)などの民泊です。快適さはホテルと同等で、ホテルの半額程度で泊まれる物件が続々と登場しています。「空いている・安い・快適」の三拍子がそろうことから、需要が急増しているのです。
なぜ今、ホテルから民泊へと人々が動いているのか? どれくらい安くなるのか? この夏の宿泊術を解説します。
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目次
都内のホテル宿泊代はコロナ禍から5年間で1.5倍まで跳ね上がっている
観光需要の復活、円安による訪日客の増加、光熱費や人件費の高騰などの複合的な要因により、ホテル価格は全国的に高騰しています。東京ホテル会が集計した都内のホテルの平均宿泊単価のデータでは、コロナ禍前の2019年4月の1万2926円から、2024年には2万48円と、5年間で1.5倍まで跳ね上がっています(図表1)。
お盆のような繁忙期はホテル宿泊代が高くなるため、1万円以内で宿泊できるホテルを探すのは難しいことが分かります。家族で旅行する場合には、人数分の費用がかかるため、食費や交通費が加わると、ちょっとした国内旅行でも海外旅行並みの出費になる可能性もあるでしょう。
図表1
株式会社ネオマウント 東京ホテル会 コロナ禍の変遷4年推移の報告(2024年12月)
「空いている」「安い」Airbnbが救世主に
一方、Airbnbなどの民泊プラットフォームでは、都内やその周辺でもホテルよりも安い価格で予約が可能な物件が多数残っています。郊外にも目を向ければ、1泊1万円前後で泊まれる物件も少なくありません。1人で利用する場合平均宿泊費用は8000円から1万2000円程度の範囲に収まり、ホテルの平均費用と比べて50%ほど安価になることもあります。
また、ホテルのような一室を利用する個室タイプだけでなく、戸建て民泊などもあるため、家族や大人数で快適に過ごしたいときに便利です。ホテルよりも予約が取りやすく、価格も安く、人数に合わせて選べる宿のタイプも豊富。これが、旅行者たちのシフト先として民泊が注目される理由です。
ホテルと民泊で価格差が開く理由とは?
ホテルと民泊の価格差には、いくつかの理由があります。まず、ホテルは人件費や固定費が高く、繁忙期ほど価格を引き上げやすい構造になっています。一方、民泊はホストごとの自由価格設定で、競争原理が働きやすいのが特徴です。そのため、特に郊外エリアでは安値がつきやすくなっています。
また、民泊は長期滞在を想定したディスカウントや、清掃費込みの価格設計も多く、結果的に連泊すればするほど1泊あたりの費用が抑えられる設計になっています。
初めての民泊でも安心するためのチェックポイント
民泊は、ホテルと違って「知らない人の部屋に泊まる」という不安もありますが、ポイントさえ押さえれば心配は少なくなります。安心して利用したいなら以下の5点は必ずチェックしましょう。
(1)ホストの情報(スーパーホストだとなおよし)
(2)宿のレビュー数と評価の内容
(3)間取りだけでなく、部屋の写真が十分に掲載されているか
(4)清掃料金・追加料金を含めた総額表示
(5)キャンセル規定の内容
「高いから諦める」のではなく「選び方を変える」
お盆などのハイシーズンでは、ホテル価格が高騰する一方で、民泊というもうひとつの選択肢が注目されています。「泊まれない」ではなく「選択肢を変えてみる」と気づけば、旅の可能性は一気に広がります。
物価高で宿代に悩む今だからこそ、少しの検索の工夫と、選び方の柔軟さが大きな差を生むのです。民泊という新たな選択肢で、賢く、楽しく、お得に夏を過ごしてみませんか?
出典
株式会社ネオマウント 東京ホテル会 コロナ禍の変遷4年推移の報告(2024年12月)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

