真夏の炎天下で「モバイルバッテリー」が膨張! 8000円もしたので捨てたくない…修理代と買い替え費用、どちらが得?
それでも「8000円もしたのに捨てるのはもったいない」と思うのが本音でしょう。それでは修理と買い替え、どちらが本当にお得なのでしょうか? 本記事で詳しく解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
炎天下でモバイルバッテリーが膨張……その原因と危険性は?
夏の強い日差しのもと、カバンや車内に置いたままのモバイルバッテリーが「膨らんでいた」ことはありませんか? 膨張の主な原因は、内部に搭載されているリチウムイオン電池の劣化です。落下などの物理的衝撃によって、事故につながるかもしれません。
特に真夏の炎天下では、カバンの中や車内温度が50度を超えることもあり、多くのモバイルバッテリーにおける設計上の最高許容周囲温度(45度前後)を簡単に超えてしまいます。
この状態で使用や充電を続けると、発煙や発火のリスクもあるとされています。つまり「まだ使えるかも」と思って放置するのは非常に危険です。
修理代はどれくらい? 買い替えとの費用対効果を比較
膨張したモバイルバッテリーを「修理」できるのかと疑問を抱く方も多いでしょう。
しかし実際には、モバイルバッテリー単体の修理サービスはほとんど存在せず、スマートフォンのようにバッテリー交換を行う仕組みは一般的ではありません。理由は、バッテリー交換よりも新品を購入したほうが安価かつ安全性が高いためと思われます。
参考までに、スマートフォンのバッテリー交換費用は、正規修理店の場合は1万円を超え、非正規修理店の場合でも1万円近くかかります(機種による)。一方でモバイルバッテリーは新品購入でも3000~8000円程度が相場です。購入価格が8000円程度の商品であっても、修理を依頼するメリットは薄いでしょう。
一部メーカーでは「モバイルバッテリー下取り&買い替えキャンペーン」を実施しており、一定条件を満たすと割引価格で下取り・買い替えによる交換が可能です。また、保証期間内であれば無償交換できるケースもあるため、まずは購入時の保証書やメーカーサポートを確認することをおすすめします。
膨張バッテリーの安全な処分方法
膨張したモバイルバッテリーは「危険物」であり、決して可燃ごみとして捨ててはいけません。リチウムイオン電池は衝撃や圧力で発火する可能性があるため、適切な処分が求められます。一般的には以下のルートが推奨されています。
・公共施設や家電量販店の回収BOXへ持ち込む
・自治体が指定するリサイクル回収日に出す
環境省も「使用済み小型充電式電池のリサイクル回収」を推奨しており、不適切な廃棄は火災事故の原因になると注意喚起しています。
まとめ
結論として、膨張したモバイルバッテリーを「修理」するのは現実的ではなく、買い替えのほうがコスト面・安全性の両面で有利です。また、メーカー保証や買い替えキャンペーンを活用すれば出費を抑えられる可能性があります。
高温下での使用や雑な扱いを避ければ、モバイルバッテリーは数年単位で使い続けられる製品です。万が一膨張してしまった場合も、適切な対応を知っておくことで被害を防げるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
