猛暑の日に“スマホ”が熱くなりすぎて突然シャットダウン…。修理に出すべきか悩んでいますが、これは「保証の範囲」で直してもらえるのでしょうか?
この記事では、「高温が原因でスマホがシャットダウンした場合、メーカー保証で修理してもらえるのか? 」という疑問に答えます。さらに、修理前に確認すべきポイントや、再発防止のための熱対策についても解説します。
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「高温によるスマホの故障」は保証の対象になるのか?
まず前提として、スマートフォンには「高温による自己保護機能」が備わっています。
夏の炎天下や車内など温度が高くなる場所で使い続けたり、放置した場合、スマホは本体や内部部品を守るため自動で機能を制限したり、シャットダウンする仕組みになっています。これは主なスマートフォンメーカー(Apple・Android各社)が公式に認めている正常な保護動作であり、異常や故障ではありません。
ほとんどのケースで「高温環境での使用」はメーカー保証の対象外になる可能性が高いです。多くのスマホメーカーや正規取扱サービスでは、次のような「正しい使用環境」が保証の前提条件となっています。
●周囲温度
0~35℃
●湿度
高湿度や水ぬれはNG
●衝撃
強い衝撃、分解・改造はNG
特に、夏場の車内(40℃以上)や直射日光の当たる場所での長時間の使用・放置は、メーカーが定める「通常の使用環境」を超えてしまうため、故障していても保証が適用されない場合が多いです。
ただし例外もあり、下記のような場合は保証の対象となることもあります。
●バッテリーや基板など内部部品の初期不良が原因で発熱・故障したと認められた場合
●購入後間もなく不具合が発生し、正しく使用していたことが証明できる場合
●正規保証期間内かつ分解、改造をしていない場合
したがって、「高温だったから壊れた=必ず保証対象外」とは限らず、“どのような使い方だったか”“何が原因で壊れたか”が重視されるため、それぞれでメーカーやキャリアのサポート窓口に相談のうえ、調査結果を受けて判断が下されます。
修理に出す前に確認したい3つのポイント
いきなり修理に出す前に、まず以下の3点を確認しましょう。
1.本当に壊れているのか?
スマホが高温で自動的に電源オフや再起動を繰り返すと、あたかも「壊れた」ように見えることがありますが、冷ましてから再起動すれば復活する場合もあります。まずは数十分ほど放置して自然に冷やしてみてください。それでも改善しない場合は再起動や充電ケーブルの確認、SIMカードの抜き差しなども試しましょう。
2.保証期間内かどうか
メーカー保証(通常1年)や延長保証、キャリア保証などの対象期間かどうかを必ず確認しましょう。購入日を証明できるレシートや保証書、購入履歴などを用意しておくと手続きがスムーズです。レシートがなくても、シリアル番号から保証期間が確認できる場合もあります。
3.高温状態での使用があったか
もし直射日光下で長時間使っていたり、車内に放置してしまったりした場合などがあれば、正直に申告することが大切です。メーカーが異常使用と判断した場合、保証対象外となることがあります。状況を詳細に伝えることで適切な対応が受けられます。
保証対象かどうかは「原因」がカギ。予防と早めの対処が大切
スマホが猛暑で熱くなりすぎてシャットダウンした場合でも、それが一時的な保護動作であれば、心配する必要はありません。まずは冷却して再起動してみましょう。
もし何度も同じことが起きたり、まったく電源が入らなかったりする場合は、メーカーや販売店に相談し、診断を受けることが大切です。その結果、製品側に問題があるとわかれば、保証の対象になる可能性もあります。再発を防ぐためにも日常的に熱対策を心がけましょう。
出典
Apple Inc. iPhoneやiPadが高温または低温になりすぎた場合
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
