お盆で帰省した際に義母から「2泊以上するなら食費を出してほしい」と言われました。帰省時の費用って他の家庭はどうしているのでしょうか?

配信日: 2025.08.22 更新日: 2025.09.26
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お盆で帰省した際に義母から「2泊以上するなら食費を出してほしい」と言われました。帰省時の費用って他の家庭はどうしているのでしょうか?
お盆や年末年始の帰省は、家族の絆を深められる大切な機会です。しかし、宿泊や食事を伴うため、費用の負担をめぐって悩む人も少なくありません。
 
特に「義母から食費を出してほしい」と言われると、どう対応すべきか困ってしまうでしょう。そこで本記事では、帰省費用の分担に関する家庭の実情や気まずさを避ける工夫についてご紹介します。
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親世帯が帰省費用を負担する家庭はどのくらい?

株式会社ハルメクホールディングス(東京都千代田区)が運営する「HALMEK up」が、2023年6月5日~7月9日に行った「お金に関するアンケート」(回答数187)によると、帰省時の費用について「親世帯が全額負担」と答えた家庭は 17.9%、「一部負担している」と答えた家庭は 33.3% にのぼりました。
 
合わせて 51%、つまり半数程度の家庭で親世帯が費用を負担している という結果になりました。
 
子世帯が金銭を渡すよりも、およそ半数の家庭では「親が子どもや孫を迎え入れる立場として一定の費用を負担する」 という結果になっています。
 
親世帯にとっては、子や孫が帰省してくれること自体が大きな喜びであり、無理のない範囲で負担を分担しながら「ぜひ顔を見せてほしい」という気持ちが表れていると考えられます。
 

1回の帰省時に親世帯が負担する金額は?

同調査では、親世帯が負担する金額の目安も明らかになっています。最も多かったのは「1万円以上~3万円未満」で 39.8%。次いで「1万円未満」が 22.9%、「3万円以上~5万円未満」が 19.3% でした。
 
つまり、多くの家庭で1~3万円程度が帰省時の費用負担の相場になっているようです。これは食費や光熱費、ちょっとした外食費などをカバーできる金額であり、「親が無理のない範囲で子世帯をもてなしている」実態が浮かび上がります。
 

親が負担する理由は「親だからこそ」

同調査によると、親が負担する理由として最も多かったのは、「親として負担してあげたいから」というものです。つまり、「自分たちができるうちは子や孫をサポートしたい」という気持ちが大きな動機になっています。
 
一方で、最近では高齢の親世帯も年金生活や医療費負担などで家計が厳しくなっているケースが少なくありません。そのため、「食費くらいは子世帯にも協力してほしい」と考える義母・義父がいるのも自然な流れだといえるでしょう。
 

子世帯が現金を渡さない場合の工夫

子世帯からすると、現金を直接義実家に渡すのは気まずい、あるいは義両親が受け取りにくいと感じることもあります。そのため、子世帯が現金は渡さない場合でも、以下のように別の形で感謝や配慮を表す方法があります。


●帰省前に地元の名産品や子どもが好きな食材を持っていく
●買い出しは一緒に行き、まとめて支払う。外食のときは自分たちが会計をする
●高級スイーツや果物などの手土産を持参し、滞在中みんなで楽しむ
●料理や後片付けを積極的に引き受けるといった、お手伝いの形に変える

このように現金以外の形で示すことで、角を立てずに気持ちを伝えることができます。義母から食費を求められた場合でも、「では食材を一緒に買いに行かせてください」と提案すれば自然に受け入れてもらえる可能性が高まります。
 

帰省費用は食費以外も大きい

帰省にかかる費用は、食費だけではありません。交通費やお土産代、場合によっては高速代や宿泊費もかさみます。特に飛行機や新幹線を使う長距離帰省では、子世帯の負担も大きなものになります。
 
つまり、「親がすべて負担して当然」とも「子どもが必ず現金を渡すべき」とも言い切れないのです。家庭の事情や負担のバランスを考えながら、無理のない方法を探すことが求められます。
 

帰省時に親世帯へ現金を渡さないときは工夫して感謝を示そう

帰省時の費用負担は家庭によってさまざまですが、「HALMEK up」の調査では親世帯が費用を負担している家庭は約半数という結果でした。金額の相場は1~3万円が多く、親として子や孫を迎えたい気持ちが反映されています。
 
ただし、年金生活などで負担が重い親もおり、子世帯にも協力してほしいと考える親もいるでしょう。現金で渡さなくても、食材の買い出しや外食費の負担、手土産で示すなど、思いやりの形はさまざまです。お互いの状況に合わせて工夫することが、心地よい帰省につながります。
 

出典

株式会社ハルメクホールディングス HALMEK up 知りたい! となりのおサイフ事情#1 子どもの帰省、親の負担相場は5万!? 親子の経済事情
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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