コストコで「ホットドッグ+ドリンク180円」の安さにビックリ! 理由は元CEOの「もし値上げしたら…」発言? 値段が変わらない“驚きの理由”とは

配信日: 2025.08.23 更新日: 2025.09.26
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コストコで「ホットドッグ+ドリンク180円」の安さにビックリ! 理由は元CEOの「もし値上げしたら…」発言? 値段が変わらない“驚きの理由”とは
アメリカの会員制スーパー、コストコ。日本でも全国各地に出店されており、テレビなどのメディアで紹介されることもしばしば。そんなコストコで多くのユーザーに人気があるのが、180円で売られているホットドッグ+ドリンクセットです。
 
なぜこんなに安いのか、円安かつ原材料費が上がっている状況においても値段が長年据え置かれている背景にはどのようなものがあるのかを解説します。
宇野源一

AFP

会員制度による安定収益と会員への還元

コストコに入店するには、ゴールドスター会員(一般会員)で5280円、エグゼクティブ・ゴールドスター会員(上級会員)で1万560円の年会費がかかります。
 
コストコの会員数は世界で1億人以上、日本国内では600万人以上と推定されており、これだけでも相当な収入があります。よくあるビジネスモデルとして会員に対し赤字覚悟で還元するというものもあり、低価格なホットドッグとドリンクは最たる例と言えるでしょう。
 

コストコで売られているフードコートメニュー

会員が利用できるフードコートメニューは、ホットドッグ以外にもあります。以下は2025年7月現在に販売されている一部メニューです。
 

・ホットドッグ(ソーダ付き)180円
・カフェラテ ホット/アイス 150円
・メロンスムージー 300円
・ダブルチョコチャンククッキー 300円
・サーモンポキロール 700円
・ピザ カット350~400円、ホール1900円~2000円

 

ホットドッグはなぜ値上げされないの?

円安傾向の為替相場に加えて昨今の原材料費の高騰もあり、多くの商品が値上がりしている中、なぜコストコのホットドッグは値上げされないのでしょうか。
 
一説によると、コストコ元CEOのジム・シネガル氏が“If you raise the effing hot dog, I will kill you. Figure it out.”(もしホットドッグを値上げしたら許さない)と語ったというエピソードがあります。そのため、コストコの社内文化として「ホットドッグの価格は絶対に変えない」ということはあるのかもしれません。
 

コストコの商品ってコスパ良いの?

月換算すると500円程度の会費を支払うことになるコストコの商品は、一般的なスーパーと比べるとどうなのか、気になる人もいることでしょう。筆者はコストコの会員を15年以上継続していますが、物によってはコストパフォーマンスに優れていると考えます。
 
コストコの魅力は「大きな商品をまとめ買いする」ことだと考えており、買ったものを保管あるいは友人たちとシェアすることで単価が抑えられます。一般的なスーパーには置かれていない、大容量商品も売られていますから、見ることの楽しさも感じることができるでしょう。
 
一方で、商品によっては小口で購入したほうが安いこともあるため、商品の価格については都度調べる手間も発生します。この手間も買い物の醍醐味としてアトラクションを楽しむ感覚でいるといいのかもしれません。
 
最後に、車を日常的に使っている場合は会員限定のガソリンが購入できるのも魅力の一つ。近隣店舗よりも1リットルあたり5~10円程度安く給油できます。
 

まとめ

コストコの180円ホットドッグは、ただの「安さ」ではなく、会員制度による安定した年会費収入を背景にした、赤字覚悟の商品を投入してでも会員に喜んでもらうという経営戦略の結晶といえるかもしれません。長年にわたり180円を維持しつつ、会員の満足度を高め、店内での購買行動を促進する“最強のお得体験”を生み出しているのです。
 

出典

コストコホールセール
 
執筆者 : 宇野源一
AFP

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