スマホ保険証、9月から全国展開でより便利に!でも実物の「マイナカード」は受診時に持参しなくてもいいの?マイナ保険証のトラブル事例もあわせて解説
この記事では、制度の仕組みや注意点を整理してご紹介します。
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目次
9月から全国展開! スマホ保険証とは何か?その利便性と利用開始のポイント
2025年9月中旬から、スマホ保険証の全国展開が始まります。スマホ保険証とは、スマートフォンに健康保険証としての機能を追加するサービスで、従来の保険証を持ち歩かずに済む利便性が大きな特徴です。対応医療機関の情報は、サービス開始後にウェブサイトで公開される予定です。
医療機関の端末がマイナ保険証の読み取りに対応することで、迅速かつスムーズな資格確認が可能になり、受診にかかる時間の短縮が期待されています。
スマホ保険証を利用するには、マイナンバーカードをスマホに設定し、専用アプリで健康保険証情報を表示できる状態にしておく必要があります。
実物のマイナンバーカードは医療機関で持参しなくても大丈夫?
スマホ保険証の導入により、原則として医療機関ではスマホ保険証を提示すれば、実物のマイナンバーカードを持参する必要はありません。ただし、医療機関によってはスマホ対応端末を導入していない場合があり、その際は従来通り健康保険証やマイナンバーカードを持参する必要があります。
厚生労働省のFAQでは、初診時にはマイナンバーカード(健康保険証)の持参を推奨していますが、スマホ保険証が利用できる環境が整っていればスマホの画面提示でも問題ないとされています。受診前に医療機関の対応状況を確認しておきましょう。
マイナ保険証で起きているトラブル事例とは? 利用時の注意点と解決策
マイナ保険証の普及に伴い、資格確認エラーや読み取り機能の不具合などのトラブルも報告されているようです。
具体的には、医療機関の端末対応の遅れや通信エラー、マイナンバーカード更新情報の反映遅延により、「保険資格が確認できない」「一時的に全額自己負担になった」といった事例が発生しています。
全国保険医団体連合会によると、こうしたトラブルは調査対象の医療機関のおよそ9割で確認されました。これは前回調査の約75%を大きく上回っており、利用者の増加に伴ってトラブルも増えているとみられます。
スマホ保険証の導入直後は、スマホのバッテリー切れや通信環境の不安定さなど、新たなトラブルが起きる可能性があります。念のためマイナ保険証を持参すると安心でしょう。
スマホ保険証の普及に向けて期待される未来と安心して使うためのポイントまとめ
スマホ保険証の全国展開は、医療現場のデジタル化を促進し、受診者の負担軽減や医療機関の業務効率化につながると期待されています。今後はより多くの医療機関で対応端末が整備され、トラブルも減少していく見通しです。
利用者は事前に医療機関の対応状況をチェックし、スマホの充電管理や通信環境の確保を心がけることが安心利用のポイントです。
出典
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問
全国保険医団体連合会 マイナ保険証トラブルで「一旦10割負担」12.7%・1894件発生 「マイナポータルでトラブル対応」はわずか5.1%
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
