”1日最大1200円”と表示されていた駐車場。お盆の帰省中、3日間利用したところ「2万円」に…なぜ「3600円」じゃないのでしょうか?

配信日: 2025.08.23 更新日: 2025.09.26
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”1日最大1200円”と表示されていた駐車場。お盆の帰省中、3日間利用したところ「2万円」に…なぜ「3600円」じゃないのでしょうか?
駐車場でよく見かける「1日最大◯円」という表示。お得に感じられますが、実際には思っていたより高い請求になるケースもあります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
 
実は「最大料金」の適用には複雑なルールが隠されており、条件を理解していないと予想外の出費につながります。本記事では、その仕組みと注意点を整理し、長時間駐車で損をしないためのポイントを解説します。
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「1日最大◯円」の仕組みは? 安心できるのは1回だけの場合も

「1日最大1200円」と書かれている場合、多くの人は「1日ごとに料金が頭打ちになる」とイメージします。しかし、実際にはそうならないケースが多く見られます。ポイントは、その上限が「繰り返されるのかどうか」です。
 
また、最大料金が適用される「1日」が「暦日(0時~24時)」を指すのか「入庫から24時間」を指すのかで違いが生まれる点にも注意が必要です。
 
料金の仕組みは駐車場によって大きく異なり、チェーン展開している駐車場でも場所ごとにルールが変わることがあります。そのため、慣れていると思っても別の駐車場では想定外の料金が発生する可能性があるのです。
 

どうして高額に? 「繰り返し適用されない」最大料金のカラクリ

駐車場の最大料金は大きく分けて2種類あります。
 

1.24時間ごとに繰り返し適用されるタイプ

入庫時から24時間ごとに上限がリセットされるため、上限が1200円であれば3日間で3600円となります。
 

2.入庫当日だけ有効なタイプ

入庫日のみ1200円が上限で、翌日以降は通常料金が積み上がります。このタイプでは長時間駐車すると想定を超える金額になることがあり、総額が数万円を超えることも珍しくありません。
 
特に、観光地などの人が集まりやすいエリアや繁忙期には、利用回転率を上げるために「当日限り」の最大料金が採用されているケースが多いのです。
 
看板には「当日24時まで」や「繰り返し適用なし」と小さく条件が書かれていることも多く、気づかずに停めてしまう人も少なくありません。慣れていないと特に注意が必要で、思わぬ請求につながる原因になります。
 

長時間利用で損をしないためのチェックポイント

料金体系を比較するだけでも、数日単位で見た場合の総額に大きな差が出ることがあります。そのため、予想外の高額請求を避けるには、事前のチェックが欠かせません。
 

・看板の小さな文字をチェックする

「当日限り」や「繰り返し適用なし」と書かれていないかを必ずチェックしましょう。
 

・精算サイクルを把握する

「暦日(0時切り替え)」か「24時間ごと」かで料金が大きく変わります。また、曜日や時間帯によって料金設定が異なることもあります。
 

・長期駐車には向かない駐車場もある

帰省や旅行などで数日間駐車する予定なら、最大料金が繰り返し適用されると明記された駐車場や、空港・駅周辺の長期利用専用駐車場を選ぶと安心です。
 

・一度出庫して再入庫する方法も

多くの駐車場では、出庫すれば料金がリセットされます。旅行の予定に合わせて「一度出し直す」ことで、総額を抑えられる場合もあります。ただし、駐車場ごとにルールが異なるため事前確認が欠かせません。また、繁忙期などは他の利用者への配慮も忘れないようにしましょう。
 
最近ではスマホのアプリや地図サービスで料金体系を事前に確認できるケースも増えています。現地の看板だけでなく、アプリを活用することで不安を減らすことができます。
 

トラブルを避けるためにできること

最大料金の誤解によるトラブルは少なくありません。SNSや口コミサイトでも「思った以上に高かった」という声が寄せられることがあります。請求額に疑問があれば、運営会社へ問い合わせましょう。表示の不備やシステム上の不具合が原因である可能性もゼロではありません。
 
また、今後に備えて、気になった駐車場の写真をスマホで撮っておくのも有効です。後から見返すことで「どんな条件なのか」を確認でき、同じ失敗を繰り返さずに済みます。
 

まとめ:利用前に確認してトラブル防止を

「1日最大◯円」とあっても、必ずしも毎日その金額で済むとは限りません。特に「当日限り」の場合は長期間駐車すると、高額請求につながることもあります。
 
事前に看板の小さな文字まで確認し、どの方式で料金が設定されているかを把握しておきましょう。ルールを理解して選ぶことで、帰省や旅行の出費を抑え、無駄な支払いを防げます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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