「大手スマホキャリア」対「格安スマホ」ユーザーはどちらが多い?料金をおさえる秘訣はある?
総務省の「令和6年通信利用動向調査報告書(世帯編)」では、格安スマホ利用者は「令和4年:13.3%」「令和5年:15.6%」「令和6年:17.6%」と公表されており、この調査データからもその傾向がうかがえるでしょう。
本記事では、大手キャリアと格安スマホの利用者の割合や、スマホ代を節約する具体的な方法について紹介します。
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目次
2025年3月時点のスマホキャリア利用状況
スマホキャリアの利用状況については、2025年3月に全国100名を対象におこなわれた調査結果が公表されています(株式会社ストロボ調べ)。その結果は表1のとおりです。
表1
| キャリア | 利用者の割合 |
|---|---|
| ドコモ | 21.0% |
| 楽天モバイル | 15.0% |
| UQモバイル(povo含む) | 14.0% |
| ソフトバンク | 13.0% |
| au | 13.0% |
| ahamo(irumo、eximo含む) | 6.0% |
| ワイモバイル(LINEMO含む) | 3.0% |
| その他 | 15.0% |
出典:株式会社ストロボ 「格安SIMの乗り換え意向に関する調査」を基に筆者作成
この調査で一定の割合を占めたのは、大手スマホキャリアである「ドコモ」で、次に「楽天モバイル」「UQモバイル」といった格安スマホが続きました。「ソフトバンク」「au」もそれぞれ13.0%となっており、依然として大手キャリアの存在感もうかがえます。
一方で、ahamoやワイモバイルなどのサブブランド、その他の格安SIMサービスも支持を集めており、ユーザーの選択肢が多様化している様子が見て取れます。
ユーザーが格安SIMに求めているもの
スマホユーザーが格安SIMに求めるものについても、同調査で公表されています。
2025年3月時点では「月額料金の安さ:35.2%」が最も高く、次いで「通信速度の安定:22.2%」「料金プランの分かりやすさ:16.7%」という結果です。多くのユーザーが料金面でのメリットを重視しつつ、通信品質や使いやすさにも関心を寄せていることが分かります。
乗り換えなしで料金をおさえる3つのポイント
「毎月の通信費を節約したい」と考える人は多いものの「機種変更したばかり」「今のキャリアが気に入っている」など、すぐに乗り換えできないという人もいるでしょう。
本章では、乗り換えなしで料金をおさえるポイントを3つ紹介します。
プランやオプションを見直す
スマホ料金をおさえるには、現在契約しているプランやオプションの見直しが効果的です。まずは自分の利用状況に合った料金プランで契約しているかどうかを確認しましょう。例えば、データ使用量が少ないのに大容量プランを契約している場合は、無駄な出費になっています。
また、使っていない有料オプションがそのままになっているケースも少なくありません。利用頻度の低いサービスは解約し、必要最低限の契約内容にすることで、月々の通信費を大幅におさえられる可能性もあるでしょう。
無料通話アプリを利用する
通話料の節約には、無料通話アプリの活用が効果的です。
LINEなどの無料通話機能は、インターネット通信を利用して通話するため、かけ放題への加入が必要ありません。Wi-Fi環境下で利用すれば、データ通信量もおさえられ、さらにスマホ代の節約につながります。
ただし「相手も同じアプリを使っている」「アプリ内で連絡先を交換している」ことが前提となるため、人によっては最低限の定額オプションを併せて検討しておくとよいでしょう。
端末を購入する際は割安の機種を選択する
今後スマホの機種変更をおこなう際は、最新機種ではなく割安の機種を選ぶことで端末代の負担を軽減できます。
数年前のモデルやミドルスペックの機種でも品質やコストパフォーマンスの高い製品は多数登場しており、かならずしも最新機種にこだわる必要はありません。実際の利用目的に合った機種を選ぶことで、スマホ代の大幅な節約につながるでしょう。
調査では「ドコモ」利用が最多、格安モバイル(格安SIM)も一定の支持を獲得
今回の調査では、利用割合が最も高かったのは「ドコモ」でした。一方で「楽天モバイル」や「UQモバイル」なども一定の割合を占めており、大手キャリアと格安スマホの両方が利用されている実態がうかがえます。
重要なのは、キャリアの選択だけではなく、通話やデータ使用の実態やオプションなどを見直し、無駄のない契約にすること。自分に合ったものを選択することで、スマホ代の節約と快適な利用の両立が可能となるでしょう。
出典
総務省 令和6年通信利用動向調査報告書(世帯編)
株式会社ストロボ すごい比較格安SIM 格安SIMの乗り換え意向に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
