「カセットテープ」を「デジタル化」するには? 「費用」はどれくらいかかる?

配信日: 2025.08.23 更新日: 2025.09.26
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「カセットテープ」を「デジタル化」するには? 「費用」はどれくらいかかる?
カセットテープは、かつて音楽や会話を記録する手段として広く利用されました。しかし最近は、テープの劣化や再生機器の入手困難などにより、いつ再生できなくなるか分からない状態です。
 
そこで本記事では、カセットテープがどのように劣化するのかを解説するとともに、自分でデジタル化する方法と業者に依頼した場合の費用の目安を紹介します。ぜひ参考にしてください。
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カセットテープはなぜ劣化して再生できなくなるのか?

カセットテープは磁気テープに音を記録する形式で、保存期間は多くの場合1万 時間(約10年)程度とされており、湿気やカビの影響、磁力の減衰(磁気減衰)により音質低下や再生不能になる恐れがあります。
 
また、再生機器(カセットデッキ)の保守や部品供給が減少しており、将来的に再生環境を維持するのが難しくなるとされています。そのため、大切な音源などはできるだけ早めにデジタル化を検討するとよいでしょう。
 

自分でできるデジタル化方法と費用の目安

ここからは、カセットテープを自分でデジタル化する際の方法と費用の目安を紹介します。
 
自宅でデジタル化する場合、市販のカセット変換プレイヤーを使う方法があります。例えば、USBメモリやmicroSDカードに直接記録するタイプや、パソコンにつないで専用ソフトで保存するタイプです。商品例としては、以下のような価格帯で購入可能です。

●PC不要でUSB/SDカードに直接保存できるタイプ:約5000~8000円
●パソコン接続タイプ:約5000円

電気代については、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている「1kWhあたり31円」を使用します。例えば、変換プレイヤーの消費電力が5W程度で1時間使用した場合、電気代は約0.155円と非常に低コストです。
 
この方法は初期費用が抑えられ、自分で好きなときに作業できる点が魅力ですが、作業に時間がかかる点や機器の操作が若干必要になる点は留意すべきです。
 

業者に依頼したときの費用相場と依頼時の注意点

業者に依頼する場合、カセットテープの録音時間に応じた料金設定が一般的です。例えば、とある高音質デジタル化サービスでは以下のように設定されています。

●30分まで:約2800円
●31~45分:約3300円
●46~60分:約4000円
●61~90分:約6000円
●90~120分:約7500円

この金額にはノイズ除去、音量調整、曲分割などの基本的な処理が含まれて、オプションで曲名表示やジャケット作成なども可能とされているようです。
 
依頼時の注意点としては、発送費用や代金引換手数料、振込手数料などが別途かかる点です。業者によってはケースクリーニングや保存方法のアドバイスなども対応している場合があるので、事前に確認することが大切です。
 

まとめ

現在の状況を踏まえると、カセットテープは磁気劣化が進み、再生できなくなるリスクが高まっていますが、デジタル化を行えばスマホやパソコンで半永久的に保存できるようになるでしょう。
 
カセットテープをデジタル化するには、自分で行う方法と業者に依頼する方法がありますが、どちらを選ぶかは、処理したいテープの本数や、自分の手間をどれくらい許容できるかによって異なるといえます。少量なら自分で変換機を使うと経済的ですが、多量のテープを手早く安心して処理したい場合は、信頼できる業者に依頼するのもよいでしょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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