ファミマ、QUOカード取り扱いが年末で終了へ…キャッシュレス時代に「商品券」の居場所は残るのか

配信日: 2025.08.25 更新日: 2025.09.26
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ファミマ、QUOカード取り扱いが年末で終了へ…キャッシュレス時代に「商品券」の居場所は残るのか
ファミリーマートでのQUOカード利用は年内で終わります。「まだ残高があるけど、どうしよう……?」そんな不安を抱いた人も多いのではないでしょうか? 実は、他の大手コンビニや書店では今後も使用可能です。
 
この記事では、QUOカードの気になる今後の使い道と時代の背景を解説します。
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ファミリーマートでのQUOカード取り扱いはいつ終了するのか? 正確なスケジュールを確認

ファミリーマートは、これまで取り扱ってきた「QUOカード」の販売と利用を年内で終了することを発表しました。具体的なスケジュールは、販売が2025年11月23日(日)23時59分で終了(ただし、在庫がなくなり次第終了)、利用は2025年12月22日(月)23時59分までと定められています。
 
注意が必要なのは、これまで発行されてきたQUOカード自体が無効になるわけではない点です。現状、ファミリーマート以外の加盟店では引き続き利用可能です。
 
ファミリーマート店舗限定デザインのQUOカードも発行終了となるため、コレクターや贈答用に購入していた人にとっては惜しまれる決定となるでしょう。
 

なぜファミリーマートはQUOカードの取り扱いをやめるのか? 背景にあるコストと時代の変化

今回の決定の背景には、「キャッシュレス化の進展」と「店舗オペレーションの効率化」という2つの要因があるとされています。一部報道によれば、ファミリーマート広報は「店舗における業務負担や手数料の軽減を目的としている」と説明しているようです。
 
現金や紙の商品券に比べ、電子マネーやQRコード決済はレジ業務の効率を高めるうえ、入出金管理のリスク低減も可能です。特にコンビニ業界では、店舗スタッフの人手不足が慢性化しているため、1回あたりの会計をできる限りシンプルにすることが求められているのです。
 
また、QUOカードは利用する際に残高照会や現金併用処理などの対応が必要であり、加盟店側にとってはキャッシュレス決済に比べてオペレーション負担が大きいという課題がありました。時代の変化に伴い、利便性や効率を重視する流れが決定を後押ししたといえるでしょう。
 

利用者はどうすればいい? 他の購入・利用先や代替手段をチェック

では、QUOカード利用者はどのように対応すればよいのでしょうか。結論として、セブン―イレブンやローソンなどの大手コンビニでは、今後もQUOカードの販売・利用が続きます。
 
したがって、すでに持っているカードを無理に使い切る必要はなく、ファミリーマート以外で利用すれば問題ありません。公式サイトによると、コンビニ以外でも対象のドラッグストア、ファミリーレストラン、書店などで利用可能です。
 
また、デジタル版の「QUOカードPay」も普及しつつあります。スマートフォンで受け取ってそのまま利用できる仕組みは、ギフトとしての利便性を高めるとともに、従来の紙券で課題だった残高確認や紛失リスクを解消します。利用者は、今後こちらへ移行する流れも想定されるでしょう。
 

キャッシュレス時代に商品券は生き残れるのか? 今後の役割と可能性

今回のファミリーマートの決断は、「キャッシュレス時代における商品券の存在意義」を改めて問い直すきっかけとなりました。確かにスマホ決済や電子マネーの拡大によって、物理的なカードや紙券の利用は減少しています。しかし一方で、商品券には「現金以外で渡せる贈答品」という独自の価値があります。
 
特に企業の販促キャンペーンや謝礼として汎用性が高く、受け取った人が自由に使える利点から、依然として需要は続くでしょう。
 
つまり、紙のQUOカードは縮小傾向にあるものの、「商品券」という仕組み自体が完全に消えるわけではありません。むしろ、キャッシュレスと融合しながら新たな形で活用されていく余地があると考えられるでしょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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